妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2004年01月21日(水) 『指輪物語3 旅の仲間下1』(小)『ゴッドチャイルド8』(漫)

日記のカウンタが気がつけば一万を超えました。
まーログを見るとだいたい検索で流れ着いた方々のようですが、継続して読んで頂いている方もちらほらいるようなので、この機にお礼を。
皆様、楽しんでいただけているでしょうか?

【J・R・R・トールキン 訳:瀬田貞二・田中明子】

ようやく指輪の運び手たちが揃いました。
久しぶりにビルボとも再会。
ガンダルフは相変わらず短気な頑固爺です。
ガンダルフを漢字で表記したら多分、“巌爺”という感じではないでしょうか。
馳夫と巌爺。よくわからないけれど、強そうです。

ボロミアがホビット達を「小さい人たち」と呼ぶのがなんとなく好きです。
レゴラスが映画以上に飄々と軽快で素敵です。雪山で一人軽快なエルフ。楽しげでいいですな。
サムと子馬のビルが可愛いです。

次でようやく旅の仲間が終了。
いやはや、映画はよくもまあまとめたものです。

+++++++++
【由貴香織里 白泉社花とゆめコミックス】

ああ、悲しい・・・・切ない
内容がではなくて、終わってしまったと言う事実が悲しく寂しく。
長のお付き合いでしたよ。このシリーズ。
好きでした。

内容ですが、ショックはショックなのですが、私は他のどの作品よりもハッピーエンドっぽいと感じましたよ。
考えてみれば、誰も死なずにラストに辿り着いた話があっただろうか。いやない。
由貴さん、死亡率が高いからな。
カインとリフは、このラストがいいんだと思いますよ。
いいよね・・・・主従(主従好きのルーツがここ)
ストイックでありながら密接な関係。ときめかないわけがない。
ああ、もうこの二人は見れないのかっ!!
(急に湧き出す激情)

いろいろありましたが、よかったね、という感想しか出てこないですなぁ。
ああ、例の黒幕さんですけれど、なんとなーくうっすら分りました。
でもあんまり深く考えてませんでした。
リフとカインに夢中だから。

あ、『少年の孵化する音』のラストにリフが拾ったカードですけれど、「タワー」だったんでしょうか、と今更ながら思い至りました。
あれ、ずっと気にかかってたもので。

ああ寂しいなぁ・・・
花ゆめは好きなものほど早く終わる(いやいやそんな早くないから・・このシリーズ)
寂しいので、次の連載は、とかまだ考えられませんね。
でもそろそろルーイ様を一冊にまとめていただけると嬉しい。
あと、また画集がでるともっと嬉しい。
カインシリーズでお願いします。

連載お疲れ様でした。


2004年01月15日(木) 『まことに残念ですが・・・ 不朽の名作への「不採用通知」160選』(他)

【アンドレ・バーナード 監修:木原武一 訳:中原裕子 徳間文庫】

「天声人語」で話題になったそうですが、これはかなり面白い。
我が家は朝日じゃないのでどういう紹介だったのかは分りませんけれど。
断り状と言うのがこんなにも多彩だとは思いませんでした。
あの名作にこんなセリフを突きつけるとは、売れたと知った時はさぞや冷や汗ものだったでしょうね。
アメリカの文学ばかりなので、ほとんど名前も知らないというものばかりでしたが、それでも面白かった。
これ、日本版なんてのも出ませんかね。
日本の編集者もこんなに多彩な断り状を書いているかどうかはわかりませんが。

嫌悪感や不快感も露わな断り状も多かったですが、これだけの感情を引き出せるということも逆に凄いのかもしれません。
つまらなかったら何も思いませんから。
それにここまで言われたら逆に読みたくもなってしまいますね。


2004年01月10日(土) 『炎の蜃気楼 真紅の旗をひるがえせ』(小)

【桑原水菜 集英社コバルト文庫】

これが出ると知った時、もう最終巻出ちゃうの!?とかーなーり焦りましたが、短編集でした。
ほっと致しますが、同時に、この時期にこの内容の短編集を出すとは…。
泣いてもいいかな。
ううん、駄目。泣くのはまだよ。こらえて、私!
てな感じで本編の感想を。

いつものことですが、ミラージュの感想はどうがんばっても走る傾向にあるので、ご了承を。

「ふたり牡丹」
1と2の間の話です。
もうもうもうもう…。今この時期にこの時期の話を持ち出すなんて!
(初出は2002年ですけど)
久しぶりに黒スーツの直江氏は悩殺ものでございます。
いえ、何着ててもいいんですが、やはり黒スーツは原点でしょう。
また描写も懐かしいです。

葬式帰りかボディガードか、という出で立ちの、なかなかに禁欲的な風情を持った男前

なんてツッコミどころ満載な一文!!!
でも何も言いません。言いません。それが直江さんなのですから…。
当時は黒服黒服ってしつこく描写されてたよなぁ。
やはり、この頃の二人が好きです。
危うさがたまりません。主に直江氏。
なんでしょうね、この薄氷を踏むような感じ。いつ来るのかいつ来るのか、と思いつづけたあの頃。
そして、何があったのか知りたいような知りたくないような、そんな緊張感。
ミラージュは常に緊張感を持ち続けてますが、やはり第一部に勝る時期は無いと思います。

「鏡像の恋」
初の千秋話。
色々短編も多いのに、意外と脇キャラサイドストーリーってのはないのが不思議なミラージュ。
主人公二人でいっぱいいっぱいなんですけど。読み手としましては。
ちいちゃんにこんな恋の話しがあったんですねぇ。
9巻の後に位置する話か。
9巻…読者にとってはこの長いシリーズの中でも忘れられない巻の一つですなぁ。
名台詞が生れましたものねぇ。
千秋のことはそっちのけで、どうしても思考は回想の方向に向かってしまいます。
いやぁ、しかし9巻か。どきどきの9巻ですよ。
そして9巻以降は常にどきどきと。
この頃の高耶さん、というよりは景虎様が凄かったなぁ…。

「最後の晩餐」の実物が見たくなりました。
あっと、『優駿』もちゃんと読まないとなーと思いつづけて幾数年です。
上巻だけ読んで早・・・年?うむむ……。面白くなかったわけじゃないんですけど。

しかしちいちゃん、自分で「俺は風」とか言っちゃうのは少し恥ずかしいぞ、と思いました。

「真紅の旗をひるがえせ」
赤鯨衆には何かが足りない、って言われて「女?」と本気で思いました。
女っけ、足りないですよ。色気は無駄にある人がいますけど…。
それはさて置き、仰木隊長の執務室にはちゃんとノックして入らないと!
中でナニが展開してるかわからないですからね!特に黒服の人が一緒の時は。
ああ、命懸でお部屋に突入してみたい!!
そこで何が展開していても、私後悔なんてしないわ。
むしろ我が人生に一片の悔いなし!ですよ。
こんな人生ろくなもんじゃないな。きっと。
いい。それでもいい。

えーと、内容はなんでしたっけ。贋作師でしたか。
贋作師をメインに桑原流に何か書いたら面白そうです。
兵頭は意外と絵が上手い…。
直江さんの絵がどんななのかも気になりましたけれど。下手は嫌だけれど、上手いのもなんだか…。
多分、可もなく不可もない、そつなくこなす感じの絵になるような気がします。
んー。どうなんだろうなぁ。

「さいごの雪」
兵頭vs直江さんの裏で行われてた、小太郎vs潮の対決の方が興味深いというのはここだけの秘密で…。
コタはすっかり黒豹が板について。あ、今はセクシーなお姉さんやってるんでしたっけ。色々変わりすぎてようわからなくなりますが、豹が一番好き。
思えば兵頭はすでにいないんですよね。
なんだか生き死にがはっきりしない世界だから、実感が薄くなってしまいます。
兵頭への関心の薄さ、のせいではないです。多分。


感慨深い短編集でした。
綾子ねーさんがいないのが寂しいんですけれど…。
本当に次の一冊で終わってしまうんですね。その時どうなってるんでしょう。
ああぁ…駄目。まだ涙は後よ!
また読み返そうかしら。


2004年01月04日(日) 『鋼の錬金術師6』(漫)

【荒川弘 スクエア・エニックスガンガンコミックス】

今回も金田一蓮十郎がお手伝い。
なんとなくどの辺かはわかるような…どうだろう。
それよりもポクテいるよ!(いる?ある?)
誰か、エドとアルにそれは食べられるんだよって教えてあげて。
ひょっとしたら最後には食ってたかもしれませんけど

今回ようやく気がついたんですが、表紙の下は背表紙まで絵が違うんですね。
そして毎回、お亡くなりになった人が背にきている。
なんだかんだと毎回、誰かは死んでるってことですか。
この感じだとお師匠さんも死にそうな雰囲気。

大佐が栄転。めでたい。


2004年01月02日(金) 『花の慶次 雲のかなたに1〜5』(漫)

【原作:隆慶一郎 漫画:原哲夫 集英社】

今年は戦国時代で行こう第一弾(以降があるか不明)。
これを読むと「戦国無双」の慶次のカブキっぷりがいかに間違いなのかがよくわかる。
あれは歌舞伎ですね。

前田慶次郎はかっこいい。
私が男なら惚れるね。ついて行くね。
男なら、って前提はおかしいですか?

慶次と松風は、呂布と赤兔を思い出します。
呂布も義があればひとかどの人物だったんでしょうけどねェ…。

みんなかっこいいんですけどね、やはりこの人から目が離せないんですよ。
直江兼続
愛の文字も眩しいこの方がね。うん、もう色々と。
愛が戦場を駆けるわけですよ。目立ったでしょうなぁ。
確かこれ、「愛染明王」の愛、でしたっけ?
さすが直江家ですよね。

えーと、ちょっと別次元の話も混じってます。すいませんねぇ。
戦国時代だからしょうがないんです。

世の中は新撰組ブームだってのに、また時代から遠ざかっているようです。
いいの。好きに進むの。


2004年01月01日(木) 『鋼の錬金術師1〜5』(漫)

あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いしません。読みたくば読めばいいし、そうでなければいつでも捨ててください。
私も今年も勝手にやりますので。

あけおめ、ことよろを心の内で撲滅する、そんな元旦。
さっさと中身にいきます。

【荒川弘 スクウェア・エニックスガンガンコミックス】

この間、アニメをちょっと見たらなんとなく好きそうなテンポだったので読んでみました。
アニメ、きれいですね。
この頃、錬金術師ネタにも少し興味があるし。

普通に面白いです。
重すぎず馬鹿すぎず。
カバー裏にまで凝っている様やら、おまけ漫画の凝りっぷりなんかもよろしいかと。
最後の4コマいつも面白いです。ねこネタが好き…。
楽しそうでいいですね。

なんでしょうね。この微妙に距離を置いた感想は。

んー、ところでアルは死んだとういうのとは違うんですかね。
「体を持っていかれた」そして「魂だけ練成した」。
魂だけ残ってるなら、練成しなくてもいいんじゃないかなーと思ったりするんですが…。
細かいことは言ってはいけないのかしら。
アルのふんどしは何と言われても気になります。

一巻のどの辺を、金田一蓮十郎が手伝っているのか少し気になりました。
絵柄、似てますものね。



蒼子 |MAILHomePage

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