妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2002年04月29日(月) 『わたしの狼さん。 THE OTHER SIDE OB LYCANTHROPE』(漫)

一昨日の日記で桜を見てこようかと書きましたが、結局友人達と一応眺めてきたのです。
桜いいですね。
友人M「桜見ると、李歐思い出すんだよね」
蒼「よし。踊れ」
踊る友人MIX。(どっちもMだ。改名しろ)
蒼「・・・・・そんなの李歐じゃない」(溜息)
MIX「李歐て!?李歐のように踊れと!?」
M「李歐は無理だよ…」

はい。このネタがわからない人は、高村薫『李歐』講談社文庫をチェックです。


【藤原ここあ ENIX】

3月28日の本の番外編。

別にこれといった感想もないんですが
はい、よくできました。ポン(はんこ)
って感じ。

天然ボケも行き過ぎるとムカツクぞ。
『最終兵器彼女』のちせまでが許容範囲だ。

この作者はとことん、女の子はボケキャラにしなけれ気がすまないのでしょうか。すまないならすまないなりに、もう少しバリエーションをつけたがよかろうよ。

三冊目のコミックが出せるように頑張ってください。まだお若いようですから。
でも私はもう読みません。


2002年04月28日(日) 『魔殺ノート退魔針 魔針胎動篇2』『東亰異聞1』(漫)

友人が「蒼子おもしろいよ〜」言ってくれたので良かったです。
何が面白いのかというと、その日その日でテンションが違うことと、本当に毎日毎日更新されている所だそうです。
おまえ読みすぎだよ、ってことでしょうか。私もちょっと最近そう思えてきました。


【原作:菊地秀行 漫画:斎藤岬 幻冬舎コミックス】


陣吾さんが表紙だねー。
見た目が好きです。隻眼に弱いのかしら。
でも、この巻真紀ちゃんがいなくて淋しいですよ。

菊地作品は色々漫画化さてますけど、これが一番上手くいってると思います。
一巻の時の絵が、本当は一番イメージだったんですが、まあ今の絵もきれいなのでよいです。

ばあちゃんの右手、「ぬーべー?」て思ったのは私だけではあるまいよ。
「コール・ミー・ア・タクシー」を笑えないのは私ですよ…。


【原作:小野不由美 漫画:梶原にき 幻冬舎コミックス】


私、小野作品で一番好きなのは、実は『東亰異聞』なのですよ。
いいですよ。
美しいですよ。
作品の雰囲気そのものと、構成の無駄のなさが美しいのですよ。

で、梶原さん。
梶原さんでよかったです。梶原さんの絵、好きですものー。
しっかりした絵が、小野作品には合ってますね。

内容も、かなり忠実に再現されていて、続きも楽しみです。
内容を知っているだけに、ふふ・・・と。
原作読んだの、5年ほど前なので、程よく内容を忘れているのもまた楽しめてよいです。
常さまがね。ふふふ。万造くんもね。
闇御前が美しいですね。お人形もね。
楽しい楽しい。


2002年04月27日(土) 『夏と花火と私の死体』(小)

今日はお花見。
の予定が、なぜか飲み会に摩り替わっておりました。
これから、出かけます。みなと会う前に一人で花をぶらぶら眺めてこようか。
飲み会も久しぶりだからよしよし。


【乙一 集英社文庫】

「かくして、わたしはすっかり乙一氏の単なるファンになっていた。」
小野主上が帯で述べられていたので、ならば読むかと。
元々、乙一氏は気になってましたし、このタイトル好きですし。

作者のデビュー作だそうで。
当時16歳であったことがまた驚きだったらしい。
小野主上が解説で「とはいえ、実を言えばわたしは、作者の年齢には、さほどの重きを置いてはいない」と述べられている通り、私もふーんそうか、くらいにしか思いませんが。
作者の個人情報にはとんと興味がなく。作品が全て。
そりゃあ、あんまり若ければ驚きますけど。

「夏と花火と私の死体」

生理的に嫌な感じ。
嫌悪感じゃないんですが、なーんか嫌。
なにが嫌かというと、健ちゃんが怖いー。こんな小6は嫌よー。
なんで、そんなに冷静かつ大胆に事を進めて行くのかしら。怖いわ。

この作品のもひとつ、すわりの悪い理由は、「私」の視点で進むことですよね。
「私」はお友だちの弥生ちゃんに木から突き落とされて死んでしまうんですが、死んだ後も前も変わらず淡々と一人称が続くんですよ。

「最後に踏み台にしていた大きな石の上に背中から落ちて、わたしは死んだ」

って、あなた死んだのよ?そんな冷静に語っているばわいではないでしょう。
ずーっと、この視点。死体の視点のようでいて、あちらこちらに視点が移るから死体ではなく、かといって恨みがましい亡霊の視点では決してない。
あくまで淡々と。
それが他に例を見ない感じですよね。
この小説、健ちゃんや弥生ちゃん、または緑さんの一人称だったらさほどのものでもない話でしょう。
また、普通に死んでしまったわたしの一人称でもたいしたことはなかったでしょう。
この話で、わたしはあくまで見ているだけ。
復讐も怨念も一切なし。そこが面白いね。


「優子」

はー。そうだったんですかー。
としか言い様もないんですが。
「夏と花火〜」に比べて印象は薄いです。
優子さんはお人形で、燃やしてしまってめでたし、で終わらなくて良かったですよ。



本当に乙一氏は自然体ですな。
最近の著作もこんな自然体を保っておられるのだろうか。是非そうであってほしいですよ。


2002年04月26日(金) 『ハイスクール!奇面組9・10』(漫)

昨日の日記に図解を追加してみました。

【新沢基栄 集英社文庫コミック版】


おー懐かしい。
チャコ姉、なんてキャラもいたねぇ。
思い出したわ。
学園モノって、長くやってると同じネタを何度も繰り返すものだけど、これはそんなことがないですね。

しかし、いつの間に、零さんたち20超えてたんだ・・・。

感想の述べようもないんですが。
(前の時も言ってましたけど)
感想が述べられないのは面白くないからではないですよ。断じて。
私好きですもの。これ。

なんとも形容し難い漫画です。
あははと笑って読んでるわけでもないんですよねぇ。


2002年04月25日(木) 『この方法で生きのびろ!恋愛サバイバル篇』(他)

今年は一斉に花が咲き、見る間もなく強風に散ってしまうような気がする。
連日風が強過ぎです。
そして寒いです。寒いのに春とはこれいかに。


【ジョシュア・ペイビン デビッド・ボーゲニクト ジェニファー・ワーリック 訳:倉骨彰 草思社】


ついに第三段です。
三作中一番下らなく、かつ実用的(だと思われる)。
恋愛がテーマと言うことで、今回は執筆者に女性が加わりました。
やはり、対人間こと恋愛に関することへの対処はさしもの、筆者達も苦労したようです(各項目にアドバイスしたのはその道の専門家達ですけど)

恋愛で死ぬことはあるまいよ、と思いつつ一項目を見る。
「相手が猟奇殺人者かとうか見破る方法」
うん。
それはサバイバルだね。命に関わるわ。

今回は本当に大真面目な分、おかしいったらないです。

「イヤな相手とのデートから逃げ出す方法」
ただ単に、好きではない相手とデートに行っちゃった時にどう抜け出すかかと思って読むと、もっと事態は逼迫しているようです。
1.突発的な事態が発生したことを装う
は普通の対処ですよね。
2.相手に悟られないようにそっと建物を抜け出す
ちょっと酷いですけど、まああるかもしれませんねぇ。
でも抜け出し方が凄いですよ。変装する、変装が駄目なら窓から脱出する。窓が空かない時に、窓を破る方法まで書いてあります。
そこまでして逃げ出さなければならない相手とは、恋愛相手とは到底思われません。スパイか何かですか?

「ニセモノかどうか見破る方法」
相手が本当に女か見破る方法もありました。
で、この項目では相手が豊胸手術をしているか、カツラではないかを見破る方法が載ってます。
いいじゃないの。パットでもカツラでも。

「クレジットカードが使えないと言われた時の対処法」
●店の責任者に事情を説明する。
――そりゃそうでしょうね。
その方法の一つとして、「なにか担保になるようなものを置いていけるか店側と相談する〜中略〜ただし、デート相手を借金のカタに残していくようなマネはしない」
しませんよ。店側も受け取りませんよ。きっと。
●今回ばかりはと食い逃げをする
そんな方法を示唆していいんでしょうか。逃げ方まで書いてますよ・・・。
●洗い場で働かせてもらえないか尋ねる
漫画の中だけだと思ってましたよ。お金ないから働くっての。
皿洗いの方法まで書いてありますよ。凄いです。

「酔いつぶれた相手を運搬する方法」


方法に問題はありませんけど、図がなぜ女性なのでしょう。
女性が酔いつぶれた男性を担ぎ上げてます・・・・。無理です。

そして、第4章ついに「ベッドルームでのサバイバル術」です。

「キスが下手な相手と付き合う方法」
●完璧なキスの仕方
大真面目に読みそうになる自分がいます。
しかし、こういったことに完璧などがあるのだろうか。

「脱がせにくいものを脱がせる方法」
●きつ過ぎるブーツを脱がせる方法
6、ブーツをゆっくりとり、全部脱げたら、足を優しく愛撫してあげる。
これもまた脱がせる図がなぜか女性。
それより、ブーツを脱いだ直後の足を愛撫するのは、愛があっても嫌です。

「せまい場所でセックスしたい時の方法」
飛行機のトイレ、エレベーター、試着室での例が。
飛行機のトイレで事に及ぶのは、法律で禁止されているのですね。
狭い場所でのセックスはスピードが重要だそうですよ。


その他、図解。


何故こんな切ない顔をしているのでしょう。
これは、「体臭が気になる時の対処法」、”カモミールティーのティーバッグをお湯に浸してから、臭いの元になっている部分をぬぐい、はさんだままにして数分待つ”の図。


「愛する人の結婚式を中止させる方法」
式場で駄々をこねる・・・の図ではなく、“何かの発作に襲われた振りをする”の図です。
こんなことする人だから、彼女も選ばなかったのだと思いますが。

いちいち全部取り上げているとキリがないです。
立ち読みでいいんで、ぱらぱらとイラスト眺めてきて下さい。
この本を参考にするのはどうかと思いますが。


2002年04月24日(水) 『ひつじの涙1』(漫)『東京ナイトメア 薬師寺涼子の怪奇事件簿』(小)

【日高万里 白泉社花とゆめコミックス】

万里さんは漫画そのものよりも、“日常天国”が愉快でならない。
そんなわけでついついコミック買ってしまうのね。
もちろん、漫画も面白いのですよ。
でも、万里さんのアシスタントならいつでもやりに行きたいです。
絵描けませんが。
なんの役にも立ちませんが。
場をぎこちない雰囲気にすることくらいしか(いらないです。そんな人)

今回はネタ帖紛失ということで、普通でしたね。

まだ、一巻なのでどうなるのか。
あー。ひさしぶりに少女漫画らしい少女漫画読んだなぁ。


【田中芳樹 講談社文庫】

お久しぶりのお涼さま。
解説者西澤保彦氏も心酔のご様子です。
オカシナ人です。これでは。
西澤氏のご本はまだ読んだことがないのですが、これからも読まないかもしれません。

「活字好きに100の質問」で「生まれ変わったらなりたいキャラクターは?」に「いない」と答えたんですが、今ならお涼さまになりたいですね。
才能に恵まれた傍若無人な人間って人生勝ったも同然ですよ。
友人を見て思いますもの。傍若無人ながら、なぜか許せるキャラクターっていいですよねぇ。

で、泉田クンはいい男だと思いますよ。
本当にねぇ。
一見尻に敷かれている様で、本当のところそういうわけではないんですよ。彼は。
彼がお涼の言葉を「はいはい」って聞くのは、しょうがないなって気持ちがあるからなのですよ。

今回謝るお涼さまに、泉田クン共々驚きましたね。
そういうところが可愛い人です。


2002年04月23日(火) 『しゃにむにGO11』(漫)

【羅川真里茂 白泉社花とゆめコミックス】


テニス漫画読むなら、王子よりこっち読め。
(キャラ萌えだけで人気を獲得するような漫画は認めん。そしてスポーツ漫画描くならもっと体のデッサンをなんとかしろ。怖いんだ)

羅川さん好きなんですよーーー。
で、おそらく全作品の中でこれが一番好きですね。

今回はまた、何漫画なのかわからない表紙ですね。
いいの。
好きなものには甘いの。私は。

延っち可愛いなーー・・・
可愛いなーーーー・・・
飴をあげたくなりますね。
そしてよしよし、と。
本当にめんこい。つい方言も出ちゃうさ。

黒くんが白くんの頭をなでなでする気持ちもわかります。
でも黒くんも十分犬みたいで可愛いです。

何より可愛いのは、留宇衣の子ども時代。
かっさらいたいくらい可愛いね!!
お子様はどちらかと言うと好きではない部類に入るのですが、ルイルイは連れて帰ります。
連れてきてどういたしましょう?(聞くな)

延久・留宇衣、ウチくん・フレディ(一発目の変換が腐レディって…当たりすぎて嫌)、白・黒、そして十茂・エイちゃん、それぞれのカップ・・・・いえ、ペアのツーショットや、やり取りが好きです。
みんな可愛いなぁ。

駿様だって可愛いですよ。
メールの文面だけではなく。
嫌な奴ですけど。

高科くんは、羅川さんお得意分野のキャラではないでしょうかね。
爽やかに見せて腹黒い。
そういうキャラの心理描くの本当に上手いと思います。

ついに、十茂ちゃんエイちゃんのペアに進展が。
コート上で試合中堂々告白?
ぱはー(ちょっとこれ癖になるのね)
十茂ちゃんは最初から顔が好みだったのですが、中身も好みです。
いいですね。この二人。
くふふ、と含み笑いな気分です。

語り出すとキリがないですよ。
全部のシーンについて語りそう。(鬱陶しいからやめれ)

試合の展開が気になりますよー。


2002年04月21日(日) 『天使な小生意気13』(漫)

今日、本屋で新刊ノベルスの棚を眺めてたのですよ。
三毛猫ホームズはまだ続いているのかぁ…夏彦さんの新刊まだかいなー
と、平積みの表紙を眺めていたのですが、大体ノベルスの棚の横には、原色ピンクの背表紙と、妙に乙女チックな表紙タイトルの本が並んでいるのが普通です。
そんな私の目に飛び込んだ帯、「美貌の僧侶奇跡の恋」(どんなや)
いやぁ。もうボーイズラブのタイトル・帯では驚かないぞと思っていたのですが、久しぶりにクリティカルヒットです。棚の前で腹抱えて笑うかと思いました。表紙のイラストとあいまってかなり惹かれましたね。
僧侶いいですね。相当好きな設定なのです。好みおかしいですか?いいんです。
次この本と出会ったら買ってますね。きっと。
(いやしかし、帯と表紙のみ見て、タイトルも作者もチェックしなかったよ。内容すら確認してない。でも、多分本そのものの内容より、その瞬間の私の想像の方が勝っているような気がしますね)


【西森博之 小学館コミックス】

表紙。
女の子以外の何者でもありません。めぐちゃん。
素晴らしく可愛いですね。

今回源蔵ばかりです。
源蔵もお馬鹿で可愛いですけど。
西森さんのキャラはみんな、馬鹿なのが可愛いです。でもかっこいいとこもあり。そういうの上手です。

あの頼子さんを怖がらせる、桂子さまの般若には私も恐怖を…
そして、鷹に爆笑。彼女は本当にお嬢様なのですか。

今回は次巻に続いているので気になるのね。
源蔵くん早く起きないと、めぐちゃん危ないわ。

この漫画最初に読み始めたときは、5冊くらいで男の子に戻って終わりだと思っていたのですが、そう簡単ではなさそうですね。
最近ラストが読めなくなってきました。
一応思うことはあるのですが、ちょっと裏を読みすぎのような気もするのでもう少し状況を見てみましょう。

しかし、アニメは酷い出来ですね。
プロ根性を見せてもらいたい。やっつけ仕事は駄目ですよ。


2002年04月20日(土) 『21世紀本格』(小)

【島田荘司責任編集 光文社カッパノベルス】


この本、本屋で買った直後に古本屋で見つけた苦い思い出があります。

島田さんが責任編集、麻耶雄嵩・森博嗣が名を列ねているのなら読まないわけにはいきますまい。

新時代の本格は、最新科学の薀蓄満載となる模様です。
研究者のミステリー作家デビューが増えたせいもあるのかどうか。
このアンソロジーで感じたのは、薀蓄結構。設定が近未来なのも結構。でも、ミステリーの本質であるトリック的なものは今までと何も変わっていないのではということ。
複雑化しただけなのでは。


「神の手」響堂新
まさにこのアンソロジーの目的を体現した内容。
現代でモルグ街の殺人を起こしたらどうなるか。
モルグ街そのまま過ぎて、ひねりがないんじゃないのかという気もしますが…。

「へルター・スケルター」島田荘司
島田さんはキャラクター作りが上手いので、すらすら読めますね。
オチの予想は出来ましたが、主人公の脳の故障具合が興味深かったのでさほどそれは気になりませんでした。

「メンツェルのチェスプレイヤー」瀬名秀明
よくよく考えてみると、この方の本読んだことないんですよねぇ。
こんなことなら『八月の博物館』ちゃんと読めばよかったなぁ。図書館で借りたけれど読まないで返しちゃったんですよ。
面白かったですよ。ミステリーとしてというより、物語として。
生物学的なネタでくるかと思ったら、工学分野でした。

「百匹めの猿」柄刀一
この人も読もう読もうと思いつつ、まだ読んでないんですよねぇ。
面白かったんですけど、どうにもオチがいまいちなんですよ。
他の作家にも言えるんですが、言葉でオチをつけようとするのは少々せこいと思います。

「AUジョー」氷川透
AUと英雄をかけているんだろうなぁ、と思ったらやっぱりかけてるんですね。
一ページ目からこのペースで話しが進むのはちょっときついと思っていたんですが、最後まであのペースでした…。やれやれ。
同じ近未来なら森さんの方がよい出来です。

「原子を裁く核酸」松尾詩朗
この人の話し初めて読んだんですが、面白かったですね。
なんつー大掛かりなダイイングメッセージなんでしょう。
ミステリーにおいて、ダイイングメッセージは読者へのヒントと言うよりも、事件をおどろおどろしくするための小道具に過ぎないと言う一例。
名探偵くんの名前知りたいので他の著作も読んでみましょう。

「交換殺人」麻耶雄嵩
麻耶雄嵩です。
出ました。木更津探偵。
出たな食わせ者、香月。
第一級警戒警報です。この人の作品は全てを疑えです。
(『翼ある闇』で香月にやられて以来要注意人物なのです)
翼ある〜以後のお話なのですね。
香月やはりムカツク男です。
要するに彼は木更津さんが名探偵として活躍するのを見るのが好きなので、例え自分がとっとと真相に辿り着いても、木更津さんが華麗な謎解きをするまで静観するということなのですか。
麻耶氏の作品はどうしてこうも、性悪な人間ばかりなのでしょう。
でも好きです。
あえて、21世紀を感じさせない古い手法。自分のスタイルを変えず、かつ斬新。
読後感最悪なのに好きです。

「トロイの木馬」森博嗣
理系ミステリーのさきがけなのに、誰よりも文学的な文章を書く人だと思います。
今回もやはりあまり理解できず。
森さんの短編は理解出来ないものが多々含まれていて困ります。
でも好きなんですねぇ。


島田氏はやはりさすがに、良い人選をなさっていると思いました。
で、古臭かろうと名探偵がいないと物足りないのです。


2002年04月19日(金) 『ノートルダムの鐘』(映)

聞いたことある声だなーと思っていたら、石丸幹二さんがやってらしたんですねぇ。
歌わなければいけませんから、その辺の声優さんではいけないのでしょうな。
声優さんも歌うたいますけどね。

あー。演劇観たい・・・。
映画と関係ないですけど。

ディズニー映画ってなんで、動物でも鉱物でも擬人化しないと気が済まないんでしょうねぇ。
アニメだから誇張したいのかもしれませんけど。
どうも、そこが好きになれません。

言われるほどには感動しませんでしたけど(一番の感動は最初のカジモドのお母さんのエピソードの部分ね)、カジモド可愛いですね。
好きでしたよ。
エスメラルダも好きでしたし、もう片方の人、名前忘れましたけど好きでしたよ。
育ての親にだって愛着湧きましたよ。
悪役ってなぜか可愛く見えるんですよ。
馬鹿な子ほど可愛いってやつでしょうか。

隊長さんの馬が好きです。

なんで、カジモド選ばないんでしょうねぇ。
もしくは、この展開ならどちらも選ばないって方法もあるかと思いますが。
やはり顔ですか?

『オペラ座の怪人』でも、なんで怪人を選ばないの?って言ってました。私。
日陰者好き??

映画館で観たらよかったかもしれません。
きれいだったしょうね。映像。

で、なんで2があるんでしょうか。
申し分なく終わってるじゃないですか。これで。

実写の方の映画も観てみたいです。
大昔の映画らしいですが。


2002年04月18日(木) 『頭蓋骨骨盤篇』(小)

【所ジョージ 小学館文庫】


なぜ、私は所さんの小説を読んでいるのだろう。
いつも思う。
所さん、この本で印税稼いでいるなんて、ちょっと詐欺ですよ。
と、思いつつ所さんの本を読んでしまうんですねぇ。
絶対、他人にはお薦めしないですよ。所さんの本。
私のお薦めする本に間違いはないって、信用ががた落ちしちゃいますもの。

この本、読んでいる人のほうが少ないと思うので、説明しますけど、珍しく。
タイトルに「トコロさんの新昔ばなし」ってついているとおり、「鉢かつぎ姫」だの「いなばのしろうさぎ」だの「白雪姫」だの「人魚姫」だのに自己流アレンジを加えたものなんですよ。
似た本に、『むかしむかしあるトコちゃん』って本も出してますねぇ。所さんは。

で、本人が「無価値ばなし」と評するままの無いようです。ん?内容です。
だから感想書くのは無理ね。

安部譲二さんの解説はうなずいちゃう。
歌うたいが、小説書いたり、絵描きが小説書いたり、あまつさえそれが素晴らしい作品であったりしちゃあいけないよ。
みなさん、その世界から出て活躍したらいけません。
それ以外出来ない人の職奪ったらダメですよ。
と、小説を書く私はいつも思います。
私は職でやってるわけではないですけど。

しかし、このタイトルに意味はないのだろうなぁ・・・・・・


2002年04月17日(水) 『新青年傑作選 君らの狂気で死を孕ませよ』(小)

【編:中島河太郎 角川文庫】


「活字好きに100の質問」で「復刊されたら読みたい雑誌は?」ていうような質問がありましたけど、新青年はその一つです。
幻影城って答えてましたが。うっかり書き忘れたもので。
なんで、私はそんな戦前の雑誌を知っているのかと言うと、図書館の書庫整理をやった時に見つけたんですね。
心ときめく作家さんが名を列ねている雑誌です。

で、この本はタイトルに惹かれ、新青年に惹かれ、そして乱歩さんおるし、てなわけで読みました。


「死体昇天」角田喜久雄
謎めいたタイトルですがね、内容見るとなんだってなりますね。
死体が木に引っ掛かって、なかなか発見されなかったってだけの話しですから。
ラストの和やかな雰囲気もなんだかな。
まあ、殺人事件ではなかったからそれでよいのかもしれません。

「精神分析」水上呂理
フロイトの精神分析自体に、疑問を抱く私にとっては疑問だらけの小説ですよ。
女性の奇行をフロイトの精神分析で全部説明されたのでは敵いませんな。
そりゃあ、性的抑圧もあるでしょうけどー。
精神分析だけで推理されるとなんだか誤魔化された心持ちになります。
これも殺人じゃなく、他愛無い事件だからまだよしとしましょう。
初めて精神分析を取り入れた功績もあることですし。

「人間灰」海野十三
考えてみれば、おどろおどろしいですな。
真夜中に湖を船で渡っていたら、雨が降ってきて、実はそれは細かくされた人肉だったって言うんですから。
ええ、気持ち悪い気持ち悪い。
別に最後に探偵出てこなくってもいいじゃないの。

「睡り人形」木々高太郎
ちくま文庫の『監禁淫楽』ってアンソロジーに収めた方がいいんじゃないかね。
なかなか楽しいですけど、結局屍姦魔とでも言うんでしょうか、にならなくてもいいじゃないかという気もしましたが。
奥さんを人形にしただけでは駄目ですか。
駄目かもしれませんねぇ。

「秘密」平林初之輔
なんでこう、戦前の文学作品にしてもすぐに自殺に走るんでしょうかね。
感想はそれだけです。

「四次元の断面」甲賀三郎
浮気した奥さんを殺しちゃった男が、裁判でまんまと無罪になり、いざ浮気相手の男に復讐しようとしたら、実は浮気は自分の思い込みだったが、今更自首しても取り合ってくれない悲劇。
と、思ったら本当は浮気してたって話し。
シニカルなオチって言われればそうですけど。

「閉鎖を命ぜられた妖怪館」山本禾太郎
化け物屋敷好きと聞いて、多々良先生を思い出しましたが、化け物屋敷好きの弁護士さんの話し。
まあ、大した話しじゃないですね。
妖怪館の閉鎖とこの事件とはあまり関係なかったですし。
もっとおどろおどろしいのかと思ったのに。

「陰獣」江戸川乱歩
いいですよねぇ。淫靡で。
結局奥様の自作自演だったのか、それとも謎の作家が存在していたのか。
それとも他に・・・?
大江春泥の著作は乱歩自身の著作のもじりであることになにか意味があるのかと、疑ってしまいましたけど疑いすぎですかね。
乱歩さん好きですねぇ。


戦前のこうした探偵小説って、怪奇・猟奇・淫靡が漂っていて、現代のロジカルなミステリーよりも好きです。


2002年04月16日(火) 『少年探偵17 魔法人形』(小)

なにごともなく。本当に何事もなく、誕生日の一日は過ぎて行きました…。
いいんです。欲しい物をくれる人は身近にいないですから。
ケーキくらい食べたかった。

この日記、人に読ませるような書き方していないし、読んでいる人も大していないと思っていたのですが、読んでいる人が極少数ながらいるようなのでちゃんとやります。
あまり変わらないとは思いますけど。

【江戸川乱歩 ポプラ社】

明智小五郎・怪人二十面相と聞くと、気が遠くなるくらいときめきます。
そりゃあもう、小学生の時分にはポプラ社から発刊されたこのシリーズを寝る間も惜しんで読みましたもの。
なんで今頃それを読んでいるのかと言うと、たまたま母が弟のために古本屋で買ってきたのを横取りしたのです。

いいですねぇ。
公園で人形を操る腹話術の老人。かどわかされる可愛い女の子。
人形の館に、少女の扮装をして忍び込む少年。
美しい生きた人形。

そして明智探偵登場。

少年探偵団なんてどうでもいいです。
明智探偵と怪人二十面相の攻防が楽しいのです。これは小学生の頃から変わりませんね。かわいくない子どもです。
でも、危機に陥る小林少年にはなぜかときめきます。
明智先生、助けてーと。一緒に思います。
でも、大抵小林少年は自力で脱出しちゃうんですが。
助け出されるのはいつも、少年探偵団の子ども達。役立たず…ボソ

あ、明智先生はけして少年趣味の人ではありませんよ。
世間で誤解されてそうで。ちゃんと幼な妻がいるんですもの。彼には。
でも、二十面相は絶対に明智先生のこと好きね。

少年探偵団シリーズは毎回毎回ワンパターン。
でもいいの。それが楽しいの。
水戸黄門と同じなの。
水戸黄門に最初から印籠だせよ、と言ってはならないように、明智先生に最初から出てこいよと言ってはいけない。

新しく壮丁が変わったこの機会にもう一度読み直したいものです。
その前にまず、山積みの乱歩作品を読まないと・…。


2002年04月13日(土) 『TAXI2』(映)

一作目以上に馬鹿馬鹿しく…いえ、漫画チックになられて。
吹き替え版で見ると、妙ですね。
だって、さっきまで流暢に日本語話していたのに、いきなり「こんにつぃわ〜」って話し出すんだもの。
海外の方の日本人へのイメージはいまだに、忍者なのか、それともわかっててからかっているのか(一作目の感じからすると後者のような気がする)

でも、まだ好意的に扱われていると思います。

盛大に高級車を破壊していく様は日本の刑事ドラマにも見習ってもらいたいものだ。
明らかに廃車ばかり壊しているもの。

車にばかり費用をかけて作りはさっぱり金かかっていないようですが、軽く観れてよいですね。
ストーリーもひねりがないことこの上もないのが、いいですね。

車に向かって「にんじゃ〜」と言いたくなる映画です。


2002年04月10日(水) 『死の蔵書』(小)

書き終えて登録ボタン押す直前で、強制終了。
一から書き直しかよ!


【ジョン・ダニング 訳:宮脇孝雄 ハヤカワ文庫】

「全ての本好きに捧げます」
と帯に書かれちゃあ、読まないわけにはいきません。

古書に関する薀蓄満載ということですが、いまだ私は初版だとなぜ価値が高いのか知りません。
誤植はそんなに貴重なのでしょうか。

最初読み始めたとき、ハードボイルド調の小説かと思いましたけれど、そうでもないですね。
クリフに彼女がいるのがいただけませんが、後で自然消滅するのでよしとしましょう。
主人公の男性に最初から彼女がいると、なんだかつまらなくないですか?
主人公の女性に彼氏がいるのは気にならないのですが。
同様に、推理小説の探偵の助手が女性だとがっかりしませんか?
いまのところ、そのパターンで許せるのは萌絵ちゃんだけです。金田一少年はどうでもいいです。

ていうか、私のこの話しがどうでもいい方向へ行き始めました。

古書店店主がいっぱい出てきて、いかにその本が素晴らしいかを語る様が楽しいです。
本好きは何時間でも語ってしまうのです。
いいな。古書店経営。楽しそう。
古書・稀こう本に詳しいわけではないですが。

犯人には驚いたというより、「そういえばこんな人もいたかなぁ」くらいの認識しかありませんでしたよ。
ネフさん。
私が考えていたのは、ネフ×ルビーとか、クリフ×ニール、いや案外逆かもしれない、なんてことでしたから。
いい年した枯れたおっさんをくっつけて何が楽しいと問われれば、つまらない本を楽しく読むコツですと答えます。
(この本はそこそこ面白かったですけど)

要するに推理する気0。

最後の最後でおじ様二人組にはきれいにしてやられて、いい読後感です。
ミステリーは最後に「あ!」と言わせてくれなくては。

続編もあるのでそのうち読みましょう。
クリフとニールの関係が気になるので。
いや、ひょっとしたらルビーとの関係が…
(女性キャラは頭から消えているらしい)


2002年04月08日(月) 『天上の愛地上の恋9』『八雲立つ17』『HUNTER×HUNTER14』(漫)

【加藤知子 白泉社花とゆめコミックス】

好きです

もう言うことないし。
って済ませてたら、読書日記やる意味ないですな。

第三部の始まりで、いつの間にか作中の年月が過ぎ、軽いショックを受けつつ、見た目変わらんからいいや。
相変わらず、切ない。重い。どうなるのどうなるの。おろおろと。

――うまく文章として書くのは無理なことがここで判明。

アルフレートと静信(『屍鬼』)は似ています(異論は受け付けません)。
そんな自分の信念を信じちゃいないくせに、曲げられない彼らが好きです。
ああ好き。この手のどうしようもない頑固者好き。

ルドルフ様、本気で撃つおつもりでしたね!
ああ……。それも愛。(この場合あながち私の間違いでもないはず)

++++++

【樹なつみ 白泉社花とゆめコミックス】

楠さん、やったね!
顔には出さないけど、闇己パパは楠さんに裏切られてショックなのよ。きっと。それなりに。

闇己くんと七地くんの関係好きですよ。
私はこういう設定に弱いのかしら。
誰にも心開かない少年が、何の取り柄もないお人好し青年には心開くっていうような。
(まさに『BANANAFISH』ね)
別に邪推しているわけじゃあないんです。この場合。
年がら年中カップリングを作っているわけではないのです。

+++++++

【冨樫義博 集英社ジャンプコミックス】

表紙がようやくまともになりましたね。
でも、中にクラピカいませんよ?冨樫先生。

そして、ここで完璧にクラピカ女説が否定されましたね。
結構、本気で主張する人々見かけますけど、残念ですな。
私もどっちかというと女の方が良かったです。
(某カップリングが好きじゃないから)
でもあまり興味はありません。

ゴンとキルアの関係が好きです。
理由は多分上記と一緒です。
だから、このゲーム編はけっこう好きなんですが、ルールが理解できていません。
再読します……。

しかし表で4ページも使わなくてもよいではないか。

ビスケはちびうさだと思ったら、幻海ばあさんでしたね。

折り返し作者コメント、真中が冨樫先生なのはわかりますから、両脇が誰なのか書いてください。
興味はないですが。

スペルカードって聞くと、どうしても「ペルソナ」を思い出しますな。
攻略本をもってしても攻略できていない私は、ゲームには向かないのでしょう。


2002年04月07日(日) 『堕落論』(他)『ONEPIECE23』『ライジングインパクト15』

【坂口安吾 新潮文庫】


評論集ですな。
評論集など読むのは初めてですよ。
法月綸太郎くんのバイブルだそうで、読んでみました。

読むのにかなりの時間がかかっているので、前半はよく覚えていないのです。
いや、しかしどれもおもしろかったですよ。
語り口なんかもなかなかに。

「堕落論」「FARCEに就いて」「教祖の文学」「道鏡童子」が面白かったですね。

評論集への感想は述べづらいですよ。

安吾さんは、これからいっぱい読んでみたい作家さんです。
推理小説家としてしか知らない(この理解の仕方も間違ってるし…)。そのわりに、『不連続殺人事件』読んでないし。
読んだことあるのは、短編を少々のみ。

+++++++

【尾田栄一郎 集英社ジャンプコミックス】

おもしろい

もうこれ以上言う事もないし…。だって面白いんだもの。
あえて言うならば、ペルっ!!(涙)
なんてなんて、男前なんだ。
男前といえば国王。ワンピ一男前だと思いますよ。一番かっこよいと。
国王について行くぞ!!って言いたい。
ナミも男前に幸せパンチ。強烈ね。素晴らしい。
ワンピは女性キャラがみんな素敵ね。
さよならビビちゃん・・・・・・(涙涙)。
ヒナさんとスモーカー大佐の取り合わせ好き。スモーカー大佐の周りは女性多し。そんなところも素敵です。大佐。
どうなったんでしょうか。ボンちゃんは。

ワンピースは大好きです。

+++++++

【鈴木央 集英社ジャンプコミックス】

打ち切り・…(禁句ですか)
最終話だけ本誌で読んでるんですよねぇ。
仕方ないといえば仕方ない気もしますけれど。
この巻、主人公少ないですね。

あの、書き下ろしの漫画でのトリスタン母は…。
ギャグオチということで理解してよいのでしょうか?
(ジョジョ?あの漫画詳しくないんで。深読みしすぎなのかしら)


2002年04月06日(土) 『ロストワールド』(映)

前にも観たけれど、なんとなく観てしまった。
ああ、『ジュラシックパーク』はあんなに面白いのに。
何故、続編をこさえてしまうのか。映画業界。

人、食われ過ぎ。
恐竜が町に進出で、そりゃあゴジラの専売特許でしょう。
今更、恐竜が町中を闊歩しても大したインパクトはないですな。
キングコングってものもいますし。

前半まったりし過ぎ。
もっとテンポよくしてもらいたい。
だから、二時間半もかかるのですよ。

そう言えば3もあるのですか?
いやはや。


2002年04月03日(水) 『この方法で生きのびろ!旅先サバイバル編』(他)『天国まであともうちょっと1』(漫)

【ジョシュア・ペイピン デビッド・ボーゲニクト 訳:倉骨彰 草思社】


3月22日の本。第二弾。ちなみに、今のとこ第三弾まであるが、そっちもそのうち読む予定。

第一章一項目目。
「乗ったラクダが暴走し始めた時」
相変わらず、いつそんな状況に出くわすのやら…なテーマ。
馬なら、ありそう(こっちもしっかり書いてある)

第二章、第三章は三年くらい前なら、笑って読めたかもしれないですね。
「武装グループの人質にされたとき」「暴漢に襲われそうになったとき」「ロープで体を縛られたとき」等等。
この頃物騒ですからねぇ。ないとも言えません。

でも、「UFOに接近遭遇してしまったとき」ってのは。
Xファイルですな。
ちなみに、私はUFOなら見たことあります。否定されると腹が立ちますがね。未確認の飛行物体を見たって言ってんだから信じろよ。宇宙人見たとは言ってないだろうが。私だって、あれに宇宙人が乗ってるとは思ってないわよ。

気を取り直して。
今回は一作目より、ひょっとしたら必要になるかもって状況が多い分、笑いは少ないようです。

+++++++

【今市子 芳文社】

余談ですが、今市子さんを“コン イチコ”と最近まで読んでました。今と書いて、コンと読む名字の人がいたものでして(正解は“イマ”)。

市子さんの、低体温の笑いが好きです。
ハイテンションの笑いは苦手なのです。
もちろん、市子さんはギャグ作家じゃあありませんがね。
笑いのツボと、適度に崩れたキャラたちがたまりません。絶世の…ってなキャラは市子さんには登場しないです。
今回の、浅田さんはきれいですがね。
続きが果たしてどうなるのか。雪山で遭難はしないそうですが(ちっ)←意外とベタな展開好き


2002年04月02日(火) 『ダレン・シャン4 ―バンパイア・マウンテン―』(小)

【DarrenShan 訳:橋本恵 小学館】


どの本の時も同じですが、この本は特に、まだ読んでない方は、私の感想を読まないで下さい。
これから先、絶対に何があっても『ダレン・シャン』なんて児童書読むものか、って方は無理に止めはしませんけど。
できれば、読んで。


書店で、ハリー・ポッターの横に積んであった時には、その仰々しい(“あのJ・Kローリングも激賞”)帯に引いて読まなかったのだけれど、今にして思えば読んでみてよかったですよ。
4巻にして、ようやく内容が血なまぐさくなくなった、かな。
1、2巻は子どもが読んでどう思うのか心配でしたもの。でもきっと私が小学生の頃だったら、喜んで読んだでしょうね(怪奇趣味)
子どもの心配は余計なお世話ですな。

血なまぐさくないって言っても、ダレン少年、死んだ仲間の骨を引っこ抜いて熊と戦ってましたがね。
骨を引っこ抜く主人公(しかも児童書。しかも少年)はそうそうお目にかかれません。

で、本書ですよ。
狼と戯れるダレン少年(でもホントは大人)に子どもらしさを感じました。いつの間に、8年もの歳月が過ぎたのか…。
エブラが蛇少年から、蛇青年に成長してて、妙に美味しいな、と思ったり。
いい感じです(なんとなく)

クレプとダレンが仲良くなっていく様は、毎回楽しみでございます。
クレプ×ダレンとかそういう事言ってるわけじゃないですよ。
まあ、それも良しですが(所詮“妄言日記”)

しかし、変わらずダレン少年はお馬鹿さん。
好奇心で身を滅ぼしたというのに、まだ好奇心で突っ走るか。
エラさん、初の女性キャラ(成人)はきっつい人でしたが、なかなか好きですよ。
ダレン少年の根性に少年漫画を見ました(は?)

クレプの鼻毛を抜かれたエピソードの時に、鼻毛を抜かれないように、
「鼻毛を焼いたんだ」
「で、どうなったの?」
と質問したら、クレプスリーが顔を赤らめた。
「いや、その、さらに弱いところから、毛をひっこぬかれるようになってな」
ダレン少年の質問に結局答えなかったクレプさん。
ここで、あらぬ毛を想像した大人のお嬢さん方、挙手。
はーい!

・……なんだ。耳の毛かよ。照れるなよクレプ。可愛い奴だなぁ。

「死ぬまで何度も、杭の上に落とされるんだ!」

非常に気になりますな。
こんな一文で終わられちゃあ。
ハリーよりは発刊ペースが速いようで何よりです。


2002年04月01日(月) 『新しい単位[カラー版]』(他)『天は赤い河のほとり27』(漫)

【世界単位認定協会編 扶桑社】


まあ、なんて下らない。
この本はですね、重さや長さに単位があるように、「ゴージャス」さや「気まずさ」にも単位をつけようという本です。
「宝島の地図」って番組のコーナーを単行本化したらしいですがね、私はテレビをほとんど見ないんで知りません。

まず、ゴージャスさの単位でわらかせて頂きました。

[カクテルに生のパイナップルがのっているゴージャスさ]=1Pnp(パイナポウ)

パイナップルではなく、パイナポウであることにゴージャスさを感じます。

カラー絵でその状況をいちいち載せている、下らない念の入れようが素晴らしい。
どの絵も、同じサラリーマンなのが妙に気になる。
たとえ、学生の例でもスーツ。

エロチシズムのこだわりには私も賛成です。
エロとエロチシズムは違うぞ。
だから、秘宝館のエロチシズムは0Dnkという主張。
(エロチシズムの単位は
[ドン・キホーテに漂うエロチシズム]=1Dnk(ドンキ)
だそうですが、こちらの地方にドンキないのでよくわかりません。いや、最近できたとか聞いたような…)

ま、たまにはこんな本読むのもよろしいかと思いますよ。
しかしこの本、中途半端なサイズ。
このうっとうしさは、28Jk(ジョキン)。


【篠原千絵 小学館フラワーコミックス】

いやぁ、終わりましたね。
…終わったの?ここで??
どうやら、まだ終わってないっぽいですが。
最終回っぽさは、1.5NK(トッキ)てところですか。
「わたしと結婚してほしい」
そのセリフで終わり?
番外編へと続くのでしょうな。『BASARA』みたいなもんか?
最後の最後でルサファ、お亡くなりに。
最終回で死ぬキャラのはかなさは、120Kg(キンギョ)←もういいって



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