一行詩



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2006年12月19日(火)
メロウ 1


08.20

あぶらぜみ
ねじをまかれて
あぶらをさされて
にぶい樹液のこどうのそとで

つちからうまれて
なつはさむいよ
にどと みずのなかにかえれない。







08.22



ドビュッシーを聴きたかった
夜通し
心臓がぶっ壊れそうなくらい
怪我したから
心臓が骨折した

この世界で最も切ないジョアで  ZOO ZOO (ueno)
泣いてシマウマ
今夜、あんたの方角から
言葉みたいなのが飛んできて
ガラス窓は粉々だ

そして、漢方薬になり、養命酒になり
心臓ふっかつした
そして
まんが世界の歴史を読んで
気分を沈めた
遠い動物園の檻の中へと
そこでは
パンダが Q Q 鳴いていた

こんな夜に
トップスピンで飛んできた
体液に近い浸透圧で 甘くない
あんたのこと

透明でひんやりしたギプスみたいだ
心臓にくるんで寝るよ今夜は
サンキュー シェイシェイ メルスィー






9.19




馬乳酒がふるまわれた
ゲルを再現した掘っ立て小屋で
ありがとうありがとう(ございます)


遊牧、流木    憧れるもののイメージは           
                           なぜか
                           冬の砂浜


はとが鳴いている
新しいポケモンやりたい







10.18


背よりも高い赤松材を
ホームセンターの軽トラックにのせて
空地だらけの郊外を走っていたら
素敵な果物が空から降ってくるので
荷台が一杯になりました

走り去った道路には
字幕と字幕のあいだの黒い帯が
残っていて
僕はそこに細長い小屋を建てようと思います

器用な人の声はたぶん
四角い石鹸が遥か彼方で泡立ってる
そこからまた、がらがらの道がのびる

UNIQLOの看板が、
ホテルの看板が、きらきらと輝き出す
夕暮れ










怖いくらいに久しぶりに選集してみました。メロウから。
ひとつめはもう完全に雰囲気が良かった。全部ひらがなじゃなくて、意図的かどうかわからないけど、ひとつだけ漢字なのも好きな感じです。
ふたつめは音がおもちゃみたいで楽しい。最後の適当っぷりもいい。なんかこれの後にリンクさせたような詩がいくつかあがってて面白かったです。
みっつめは馬乳酒とかイメージとか書いてあるのに一番最後がポケモンでしめられてたので噴きました。ポケモンて破壊力ある。
よっつめは3連目がすごい好きでほわほわしながら読んでました。四角い石鹸ていいなぁ。




[ マイエンピツドウゾ ]



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