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| 2008年04月12日(土) |
「うつ、受診は4人に1人=周囲や掛かり付け医の役割大−ネット調査」←精神科というのは「怖いところ」ではありません。 |
◆記事:うつ、受診は4人に1人=周囲や掛かり付け医の役割大−ネット調査(4月12日6時2分配信 時事通信)
うつ病やうつ状態の可能性がある人の4人に1人しか医療機関に掛かっていないことが、12日までにファイザー社のインターネット調査で分かった。
受診への抵抗感がいまだ根強いことが浮き彫りになった形だが、家族や友人らに相談することで、受診率は大幅に向上した。
調査に協力した中込和幸鳥取大教授(精神行動医学)は「自分がうつだという判断は難しく、
家族や同僚、掛かり付け医など周りの人が気付くことが重要」としている。
調査は、うつの認識などに関する一般の人を対象とした調査と、治療実態や満足度に関する患者調査の2種類。
昨年2月と3月、それぞれ4000人、1000人を無作為抽出し実施した。
◆コメント:うつ病患者からのアドヴァイス
私は、精神科で10年近くうつ病の治療を受けています(ここまで慢性化・遷延化するのは稀で、大抵は数ヶ月から1年。長くても数年で治ります)。
精神科の診断基準は、厳密にはアメリカ精神科学会が作成したDSM-��(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders Version ��)によるのですが、
いちいちこれを見て診断する精神科医はいません。臨床経験の豊富なうつ病の専門医に診て貰うことが回復への早道であることを強調したいと思います。
受診に抵抗がある大きな原因は「精神科」という言葉に大きな問題があると思います。このため、ある先生は「疲労外来」という科にして、大成功(?)しました。
貴方がうつ病であったとしても、私がこのように、うつ病であるにも関わらず、6年間ウェブ日記・ブログを書いている事からも分かるように、
知能や判断力が低下するわけではありません(病気が重い急性期は別ですが)。
つまり、「キチガイ」になった訳ではありません。ですから、悲嘆に暮れなくてもよいのです。
自分が2週間以上、ずっと憂鬱な気分が続いていて、「うつ病かな?」と思ったとき、
これを判断する簡易的な方法としては、うつ病の認知療法を提唱したベックという精神科学者が作成した、ベックのうつ病調査表をためしてみるのが良いでしょう。
20以上だったら、精神科(最近、大抵の精神科開業医は「メンタルクリニック」という名前になっていますが)に行った方が良いと思います。
「精神科」を初めて受診するのは確かに抵抗があるでしょうが、「精神科」を避けて「心療内科」に行っても、本当はあまり精神科に詳しくない医師である場合が結構あります。
餅は餅屋です。
また、「精神科の薬を飲むのは嫌だ。カウンセリングで治したい。」という人が多いですが、
あまりお薦めできません。カウンセリングで治るひとも、確かにいますが、
概して、カウンセリングは予約を取ろうとしても1ヶ月、2ヶ月先で、本当にうつ病だったら、その間に症状は悪化してしまいます。
そして2回目のカウンセリングまでに、再び、1ヶ月、2ヶ月待たされることも多いのです。
また、カウンセリングは医療行為ではない(臨床心理士は、医師で無い場合の方が多い)ですから、保険が適用されません。
カウンセリング料は一回に1時間もかかり、五千円とか一万円など、大変高額です。
これに対して、精神科へ行って何をするかというと、初診時は、「いつ頃から気分が落ち込んでいるか」、
「何か原因となるようなこと(職場の異動、人間関係、近親者の死、出産、などなど)があったか」、
など、いくつか質問されますが、その人の心の奥深くまで立ち入るようなことはしません(「精神分析」をするわけではありません)。
そして、薬を処方されます。
抗うつ薬を投与されると、多くの場合、最初に口渇、便秘などの副作用がでて、後から主作用が出るまでに2週間ぐらいかかりますが、
相性の良い薬が見つかれば、目に見えて気分は楽になります。
眠れないときは眠剤、また、不安が強い型のうつ病の場合は抗不安薬が投与されます。
(私は、確かに完治していませんが、抗うつ薬を服用し続けているから、普通に活動出来ているわけです)。
兎に角、うつ病ならば、軽いうちに診て貰ってさっさと薬を飲んだ方がいいです。
一般的に、早く治療を開始するほど、早く治ります。
精神科の待合室に行けばわかりますが、所謂「キチガイ」のような人はまず、いません。
皆、見た目は普通な人たちです(それがこの病気が周囲から理解されにくい大きな要因なのですが)。
先に書いたDSM-�犬砲�いて、うつ病は、「Mood Disorder」、つまり、「気分」「障害」であり、「精神」「病」ではありません。
うつ病とは、「心の風邪」などと大抵のうつ病に関する素人向けの本に書かれています。
「心」とは脳内の化学反応です。脳内神経伝達物質のセロトニン、ノルアドレナリンなどのバランスが崩れて「気分に」問題が生じるのです。
膵臓からインスリンが分泌されなくなると糖尿病になります。似たようなことが、腹部で起きるか、脳で起きるかの違いです。
つまり、心の病と言えども身体の病なのであり、その人の「精神が弱いから」うつ病になるのではありません。
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