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JIROの独断的日記
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2004年05月17日(月) 「首相『まだ非戦闘地域』 サマワ治安情勢」 日本人の形式主義。

◆記事1:首相「まだ非戦闘地域」 サマワ治安情勢

小泉純一郎首相は17日夜、陸上自衛隊が展開するイラク南部サマワの治安情勢に関し「まだ非戦闘地域に該当しない、という状況ではない」と述べ、現時点では派遣を継続できるとの認識を示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。

 首相は「非戦闘地域で復興支援活動をするという法律にのっとって活動したい」と述べ、イラク復興支援特別措置法に基づいて派遣の是非を判断する考えを強調。オランダ軍などへの攻撃が激化し、急速に治安が悪化していることを踏まえ「よく状況を見極めていきたい」と述べた。

(共同通信)[5月17日20時12分更新]


◆記事2:銃撃戦は戦闘行為ではない サマワ情勢で防衛次官

防衛庁の守屋武昌事務次官は17日午後の記者会見で、陸上自衛隊が活動しているイラク南部サマワの治安について「オランダ軍と現地の治安を乱す勢力との衝突は、イラク特措法上の戦闘行為に当たるとは判断していない」と述べ、サマワでの銃撃戦は自衛隊撤退に結び付かないとの判断を示した。

守屋氏は、イスラム教シーア派の対米強硬派指導者サドル師を支持し、米軍と衝突を繰り返しているグループについて「『国に準じる者』との判断は差し控えたい。判断できる材料がない。確定的に申し上げることができない」と述べるにとどめた。(共同通信)[5月17日18時7分更新]


◆記事3:陸自隊員の安全確保指示=小泉首相

小泉純一郎首相は17日午前、石破茂防衛庁長官を首相官邸に呼び、イラク南部サマワでの陸上自衛隊の活動などについて報告を受けるとともに、サマワの治安悪化を踏まえて、隊員の安全には十分に配慮するよう指示した。 (時事通信)[5月17日13時3分更新]


◆コメント:日本人の形式主義

ほかの全ての国が日本よりも優れているわけではない。私はロンドンでイギリス人、カナダ人、アメリカ人、フランス人と4年間働いたから、日本人の方が優秀である面もたくさん知っている。欧米人の方が優れているとは全く思っていない。しかし、日本人には、他の民族と同様に欠点があり、その代表的なものが、「形式主義」、「体裁を整えれば満足してしまう」という性癖だと思う。

首相がサマワが非戦闘地域でない、といい、また、防衛事務次官がサマワでの銃撃戦が戦闘行為ではない、というのは、昨日書いた通り、いくら、相手が銃を撃っても、行為の主体が国家ではない、という理由によるものだと思われるが、そんなことは、政治家と役人が勝手に決めたことで、常識で考えれば、現在のサマワは明らかに、戦闘行為が行われている、戦闘地域である。しかし、彼らは国家ではない、という「形式」を満たせば、言い訳になってしまうのが、日本人社会の滑稽さである。

小泉首相が陸自隊員の安全確保を指示した、というのも大笑いで、安全を確保したいのであれば、自衛隊を撤収させるのが一番確実な方法である。しかし、ここでも形式主義である。「安全を確保せよ、と指示した」ということで、首相は「私は、自衛官の安全確保の義務を果たした」という「体裁」を整えることができるのである。

今日、陸自の第1陣が帰国した。私は、自衛隊のイラク派遣には今でも反対だが、帰ってきた自衛官にそのことに関しては責任はなく、全くご苦労様といいたい。怪我人がでなかったのは、本当によかったが、交代で派遣させられた自衛官もいるわけで、こんな危ない時期に、イラクへ行かされる身になれば、これは、たまったものではない。

サマワの陸自は、治安が悪化しているから、殆ど宿営地の外に出ることがないという。全く無駄である。ただ、「日本の自衛隊がイラクにいる」という、これも、体裁を整えることだけが目的ではないか。

もう、いい加減にしてほしい。今日のニュースでは、米国のイラク人捕虜虐待を、ラムズフェルド国防長官が、あらかじめ知っていたにもかかわらず、これを容認していたことが、明るみに出て、ブッシュの支持率は、大統領就任以来最低になった。このような人々のために、日本人がわざわざ危険な目に遭わなければならない必然性は、認められない。


2003年05月17日(土) 「りそなに公的資金注入」超弩級の事態だが、マスコミはやたらと煽らないことだ。

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