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JIROの独断的日記
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2004年05月03日(月) 「イラク人捕虜虐待は組織的…米軍が内部報告書」こういう国を支持していいんですかね。

◆記事:イラク人捕虜虐待は組織的…米軍が内部報告書

イラク駐留米軍による拘束中のイラク人への虐待問題で、米軍が2月に詳細な内部報告書をまとめ、虐待は組織的に行われていたと結論付けていたことが2日明らかになった。ニューヨーカー誌が電子版で報じた。

 ブッシュ大統領は「ごく少数の人間の行為だ」としているが、米軍の内部報告書が「組織的虐待」との見方を示したことで、波紋はさらに広がりそうだ。

 アントニオ・タグバ少将がまとめた報告書によると、バグダッド郊外のアルグレイブ刑務所では特に昨年10月から12月にかけ、多数の「サディスト的な犯罪的虐待」があった。具体例として、裸にして冷水を浴びせる、ほうきの柄などで性的暴行を加える、性的行為を強要する、軍用犬をけしかけるなどをあげた。
 虐待にかかわった兵士らは中央情報局(CIA)や軍情報機関から収監者が尋問に協力するよう虐待を奨励されたと証言した。ある兵士は1月、家族への手紙で「(拘束者を)独房に入れ、裸にし、3日間、トイレへ行かせず換気もするな、と軍情報機関から指示された」と書いていた。

 刑務所の管理責任者だった准将はすでに停職処分を受けたが、同少将はほかにも軍情報機関の幹部2人の懲戒を勧告している。[5月3日13時43分更新]


◆コメント:それでも、この戦争は正しいのでしょうか。小泉さん。

ニューヨーカーという雑誌は、日本の週刊文春みたいなものではなくて、もっとインテリ向けの堅苦しい雑誌で、いたずらにスキャンダルとか、スクープを追いかけることはしない。だから、ニューヨーカーがこの記事を載せたというのは、かなり深刻な打撃をブッシュ政権に与えるだろう。

イラクでは、昨日も、今日も、米兵とイラク人が死んだり、大怪我をしている。誰も、本来、殺し合いなどしたくはないのである。アメリカ人も、イラク人も、平和に笑って過ごせれば、そのほうが良いに決まっている。

この泥沼状態、地獄絵が発生したのは、ひとえに、ブッシュという頭の悪い男が戦争を始めたからである。今までにも他のマスコミにより、ブッシュはイラク戦争の計画策定を開戦の1年以上も前から極秘裏に命じていたということが、明らかにされつつある。大量破壊兵器などは、こじつけだったのである。

ブッシュは、大量破壊兵器が見つからないとなると、フセイン政権の独裁からイラク国民を解放するためだといい、その次には、イラクがテロリストの温床になるのを防ぐためだというが、今、アメリカは毎日イラク国民を殺しているし、テロリストに関しては、いつまでたっても、ウサマビンラディンを捕まえられないではないか。


◆「正しい戦争」など、存在しない。

このような戦争を、いくら北朝鮮が怖いからといっても、「今でも、この戦争は正しかったと思っている」と言い切る小泉内閣総理大臣は、何をかんがえているのであろうか。「正しい戦争」などというものは、存在しない。日本国憲法は平和主義を至上課題としているのに、その憲法を最高法規に掲げる国の指導者が、戦争を「正しい」といってはいけないのである。

ましてや、今回明らかになったように、アメリカは本来、丁重に扱わなければならない、とジュネーブ条約で定められている戦争捕虜に対して「組織的な虐待」を行っていた。ブッシュは初めて聴いたようなフリをしているが、とっくに知っていたに違いない。こういう野蛮な行為を行う国を積極的に支持するべきではない。


◆アメリカにゴマをすっておいたら、アメリカは日本を守るか。

それでは、北朝鮮が、攻撃してきたときに、どうするのだ、という反論があるだろう。しかし、北朝鮮の脅威に対して、アメリカは、「日本に対する攻撃は、アメリカにたいする攻撃とみなす」と言っているだけであることに注目すべきである。

一見たのもしいが、北朝鮮のミサイル、テポドンの弾頭は核弾頭か、化学兵器VXというおそろしい、殺傷力を持つ毒ガスであって、これが、一旦発射されたら、高いところから、マッハ10で落下してくるダンボール箱ぐらいの物体(弾頭の大きさはそんなものだ)を撃墜することなどできないのである。

だから、アメリカは「日本が攻撃されたら報復する」とはいっているが、「日本が攻撃されるのを防いでみせる」とは言っていない。この辺りが白人の狡猾なところである。


◆北朝鮮は、ジャパンマネーが欲しいのだから、滅多なことはしない。

なにより、北朝鮮の国内情勢は、もう無茶苦茶で、いまさら産業振興なんていっていられない。餓死者が数百万人出ている国である。だから、ジャパン・マネーがのどから手が出るほど欲しいのだ。何とか、国交を結んで、過去の賠償金という名目で、10兆円ぐらい欲しいという話もある。だから、滅多なことでは、日本を攻撃できない。

よって、北朝鮮を気にするあまり、捕虜を虐待するようなアメリカを無条件に支持するべきではなく、憲法に違反して、多額の血税を投じて自衛隊を派遣し続けるべきではないのだ、というのが、結論です。


2003年05月03日(土) ハッブル宇宙望遠鏡、打ち上げから13年。天文サイトのすすめ。

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