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JIROの独断的日記
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2004年02月17日(火) 「海自護衛艦も横須賀出港 室蘭港からクウェートへ」発って行く、自衛官の表情・・・

◆記事:海自護衛艦も横須賀出港 室蘭港からクウェートへ

イラクで活動する陸上自衛隊の装備品を運ぶ輸送艦を護衛するため、海上自衛隊の護衛艦「むらさめ」(4、550トン、乗組員約180人)が16日、神奈川県横須賀市の海自横須賀基地を出港した。

 海自呉基地を14日に出港した輸送艦「おおすみ」(8、900トン、乗組員約150人)とともに北海道・室蘭港に18日に寄港。おおすみに水タンク車などを積み込んだ後、両艦はクウェートに向け20日に出航する予定。

 イラク復興支援特別措置法に基づき陸・海・空の自衛隊がそろって海外展開することになる。海自にとっては、テロ対策特別措置法によるインド洋上への派遣と並行した活動となった。(共同通信)[2月16日19時0分更新]


◆コメント:出発する自衛隊員の表情をじっと、見てみろ。

昨日海上自衛隊が、直接ではないが、クウェートに向けて出発して、これで、とうとう、陸海空全ての自衛隊がイラクに派遣されることになる。

人間は何に対してもすぐに慣れてしまう。最初、航空自衛隊先遣隊が日本を発ったときに比べると、テレビも新聞も扱いを小さくしているが、それではいけない。


ただでさえ、一般国民にとって、自衛隊がイラクにいる、ということ、またそれが、憲法その他の法律に照らして正しい事なのか。正しい手続に則っておこなわれているのか?という問題は、日常生活から大きく乖離している(今のところは)、と感じられ、考えるのが面倒臭い。

だから、マスコミは、本来の使命を果たして欲しい。自衛隊のイラク派遣に関するニュースは、国民の注意を喚起するべく、つねに、大きくあつかうべきである。

インターネットで、何処の国の新聞を読んでも、「これは、日本にとって、戦後初めて、『軍隊を戦地に送る』という重大な意味を持つ」と報じている。他の国の新聞の方が事の重大性を正しく認識しているようで、恥ずかしい。

テレビは、出発してゆく自衛隊員と見送る家族の表情をよーく捉えて欲しい。私は目を背けたくなった。見送る家族や、友人、婚約者には、泣いている人が多勢いた。一方、自衛隊員は凛々しい、「いい表情」をしている。私はこの表情を前に見たことがあるのである。

私の父は、戦争に行った。太平洋戦争後期、士官が足りなくなり、急遽日本政府は学徒動員といって、東大をはじめとする大学生を、臨時の士官として徴兵した。数日前まで経済学や、ドイツ文学を学んでいた者が、いきなり軍人になることを強制される。徴兵とは、残酷な制度である(それを、防衛庁長官の石破は「徴兵制が違憲とは思わない」と、平然とぬかしやがった)。

とにかく、出征前日に自宅で軍服を着て、両親(私の祖父母)と写真に収まっている父は、いつになく、引き締まった、凛々しい、それでいて、寂しい表情をしている。あるとき、祖母が私に、その写真を見せながら「ちょっと、(父が)いい顔をしているでしょう?死ぬつもりだったからよ。」と言った。頭をこん棒で殴られたようなショックだった。

人間は、死を覚悟すると、こういう顔になるのか・・・。そして、今、次々に日本を発つ、自衛官の表情がまさに、「その表情」なのだ。彼らは全員、死を覚悟している。こんな残酷な場面は、たくさんだ。

アメリカを支援するために、強引に自衛隊派遣を決定した、小泉内閣総理大臣と、自衛隊派遣を承認した、与党全員、そして、この政権を成立させた、有権者は、自衛隊員が発って行くときの顔をじっと、見つめるべきだ。その勇気があるかね?


2003年02月17日(月) 栄養素の偏りが抑うつ状態をまねくことがある。

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