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JIROの独断的日記
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2004年02月11日(水) 「<小泉首相>憲法9条改正に改めて積極姿勢」改正ってのは「改めて正しくすること」(広辞苑 第5版)ですよ?

◆記事:<小泉首相>憲法9条改正に改めて積極姿勢

小泉純一郎首相は10日午後の衆院予算委員会で、憲法改正に関して「国民の間で条文によって解釈が違憲、合憲と分かれる状況をなくすためにも、すっきり改正していった方がいい」と述べ、9条の改正に積極的な考えを改めて示した。民主党の岡田克也幹事長の質問に答えた。

さらに首相は「将来(憲法を)変えた方がいいという考えから、自民党も憲法改正論議を進めているし、民主党も憲法改正論議を進めている」とも述べ、自民、民主両党の憲法論議の加速への強い期待感を示した。

これまで首相は、自衛隊派遣に対しては、9条との整合性をめぐる議論が先鋭化するのを避けるために、国際協調を掲げる憲法前文を根拠に「合憲」との見解を示してきた。しかし、与党の中にも「イラク派遣は武力行使につながりかねず、9条に抵触する」との批判は依然としてある。このため、首相は「憲法の条文をそのまま受け取ると、自衛隊の存在も海外派遣も憲法違反と取る向きもあることは承知している」と語り、9条改正による自衛隊の海外派遣を目指すべきだとの考えも強調した。(毎日新聞)


◆日本国憲法第9条

    第1項 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
    第2項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

◆コメント:一番危ないのは集団的自衛権の行使、海外派遣。

第9条の第1項は変えてはいけないと思う。これは、平和主義を明文化した、極めて重要な文言であるからだ。世界でも、有名なんだよ。この条文は。他に例がない、貴重な規定なのだ。

但し第2項は、戦力を保持しないといいながら、実際には自衛隊は戦力であるし、朝鮮半島の首領様が、ミサイルを撃ってきたときに、日本国民の生命・財産を守るための備えは必要だ。

だから「ただし、我が国の安全を保持するために最低必要とする防衛力は、別途法律の定めるところにより、認める」とかなんとか、書き足すのは、構わないと思いますね。

問題は、小泉が、集団的自衛権の行使も憲法で認めるようにしようとしていることだ。これは、「改正」ではない。「改悪」だ。

集団的自衛権とは、連帯保証人みたいなもので、、自分の国がまったく攻撃されなくても、同盟国、つまり、アメリカが攻撃されたら、日本に対する攻撃とみなして、相手に武力を行使する、ということです。

こんなものをみとめたら、おせっかいのアメリカはしょっちゅうどこかと戦争しているのだから、日本も、どんどん巻き込まれる。第9条第1項の精神に、完全に反している。こちらが攻撃すれば、相手の国は日本本土を攻撃してくるかもしれないのだ。冗談じゃねえよ。

それから、海外派遣を憲法で合法化しようという。これも、「改悪」だ。今回のイラクのように、戦地へ自衛隊を派遣することが普通になってごらんなさい。こちらが、鉄砲を撃たなくても、誰かに撃たれるかもしれない。その時は撃ち返さざるを得ない。そうしているうちに、完全な交戦状態になる。これは、日本が戦争をする、ということで、やはり、第1項の平和主義の思想から逸脱する。

これを認めてはいけない。

いいですか、小泉内閣は軍事路線なのです。有事法制など整備して、きわめて危険だ。防衛庁長官の石破のバカは、「徴兵制は、違憲だと思わない」とはっきり言っている人間です。この連中の政権、次の選挙では、必ずつぶさなくてはいけない。


2003年02月11日(火) 小泉首相支持率低下。そりゃ、そうでしょう。

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