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JIROの独断的日記
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2004年02月07日(土) 派遣された自衛官の生命が危ないというのに、国会は何を下らないことを議論しているのだ。

◆記事1:バグダッド空港付近で迫撃砲攻撃、米兵1人が死亡

イラク駐留米軍の報道官は5日、バグダッド空港近くの米軍施設が迫撃砲の攻撃を受け、兵士1人が死亡し、1人が負傷した、と発表した。報道官によると、空港や空港関連施設の周辺から発射されたとみられる4発の迫撃砲弾が着弾したという。(ロイター)[2月6日8時22分更新]


◆記事2:<空自輸送機>当面、バグダッド国際空港への物資輸送は見合わせ

防衛庁は7日、イラク復興特別措置法に基づき派遣した航空自衛隊・C130輸送機のイラクでの活動について、当面、バグダッド国際空港への物資輸送は見合わせる方針を固めた。同空港は散発的に米軍機が地対空ミサイルで攻撃されるなど危険度が高いため、イラク南部の比較的安全な空港への輸送を優先させることになった。(毎日新聞)[2月7日11時58分更新]


◆記事3:小泉首相「非戦闘地域の要件を満たす地域存在」(1月27日)

小泉首相は、イラクの治安情勢について、「予断を許さないが、戦争状態ではない。非戦闘地域の要件を満たす地域は存在する」としたうえで、陸上自衛隊の活動拠点となるサマワや、航空自衛隊が物資輸送を予定しているバグダッド空港などは非戦闘地域に当たるとの見解を示した。(読売新聞)


◆コメント:バグダッドは「非戦闘地域」だといっていたね?小泉君?

小泉首相が、バグダッドが非戦闘地域であると、本気で信じていたとすれば、これは、もはや知能の問題である。つまり、小泉首相はバグダッドが危険であることを十分承知していたにもかかわらず、航空自衛隊に対して、クウェートからバグダッドへの物資の輸送を任務として命令していたわけである。記事1に書いてあるのは、迫撃砲だが、携帯できる対空ロケット砲で、米軍機やDHLの民間機までもが何度も攻撃されているのだ。安全な場所だと考えるのは、普通の人間にとっては、不可能である。

はっきりいえば、航空自衛隊のC-130輸送機はいつ撃墜されてもおかしくない。だから、私は何度も、この日記で、自衛隊をイラクへ派遣するべきではないし、「小泉首相には自衛官を殺害する未必の故意がある」といっているのである。

日本国民は我が国の首相は、それぐらいの冷血漢なのだということを、はっきり認識しなければならない。


◆記事4:サマワの陸自宿営予定地で地雷見つかる

陸上自衛隊がイラク南部のサマワで建設している宿営予定地の道路工事現場で、古い対人地雷が1個見つかっていたことが4日、わかった。
オランダ軍が爆破処理し、けが人はなかった。宿営予定地で地雷が見つかったのは初めて。

防衛庁によると、地雷が見つかったのは、2日午後零時40分(日本時間同6時40分)ごろ。工事現場の表土を積み上げた盛り土の上に、直径10センチの円筒状の地雷があるのを、地元住民が見つけ、先遣隊に通報した。地雷はヘリコプターなどで、上空からまいて使われる対人型とみられる。同庁は「発見時の状況などから、相当古い」としている。

発表が発見から2日後になったことについて、同庁は「政府部内の調整とオランダ軍の了解に時間がかかった」と、説明している。(読売新聞)[2月4日22時8分更新]


◆記事5:<イラク>劣化ウラン弾、兵士に脅威オランダ軍報告書

自衛隊先遣隊が活動するイラク・サマワで展開中のオランダ軍について、派遣直後3カ月間の活動状況を調査したオランダ国議会の報告書を毎日新聞は入手した。それによると同軍は治安維持を目指し、武器や車の密売団を摘発。劣化ウラン弾や皮膚病などを兵士の健康面での「現地での脅威」として警戒していたことが分かった。(毎日新聞)[2月5日15時5分更新]


◆記事6:川口外相「劣化ウラン弾、健康に害を及ぼすものではない。

川口外相は、同志社大学の特殊講義「大使講座」の特別フォーラム「日本外交を語る」(イラク戦争で米軍が使用した劣化ウラン弾の影響について、「世界保健機関(WHO)が(米軍などの空爆があった)コソボで調べた研究では、健康に(害を)及ぼすものではないというのが結論だ。国際的には、危険があるとは判断されていない」とのべた。(2004年1月18日)


◆コメント:現代の「天動説」

この表現は、私のものではない。川口外相の発言を検索しているときに、誰かが、上の川口発言をこのように表現していたので拝借したが、正に正鵠を得ている。記事5からわかることは、日本政府は十数回もサマワに調査団を派遣していたにも関わらず、劣化ウラン弾の使用の有無を確認していなかった。あるいは、確認したのに、国民に対してその事実を隠蔽した、ということである。

そして、記事6に至っては、驚天動地。タバコは健康の元、と発言するよりももっとすごい。放射能を浴びても、人間の健康には影響はないのだそうだ。これを発言したのは、人類史上唯一の被爆国の政治家なのだから、開いた口が塞がらない。


◆要するに、政治家は自衛隊員のことなど、考慮していないのである。

バグダッドの爆撃事件にせよ、サマワの放射能にせよ、自衛隊員の生命は確実に危険に晒されているのに、平然と陸海空自衛隊に派遣命令を出す、小泉首相と与党は、私には、悪魔に見える。

◆自衛官に危険が迫っているというのに、国会議員どもは何をしているか。

ニュースでは、安倍幹事長の留学期間が実際よりも長く記載されている、と、先日古賀議員の件で煮え湯を飲まされた民主党がここぞとばかり、反撃に出ている、とか、今日は、小泉首相のロンドン留学にも虚偽の記載があったらしいと、昨日の夕刊紙が報じたとか、そんなことに終始している。政治家同士の勢力争いの方が、自衛隊員の生命より大切らしい。

どうでもいいんだよ、そんなことは。派遣されてしまった(派遣自体には私は徹頭徹尾反対である)、日本国民たる自衛官の生命の安全を確保する。それが、トップ・プライオリティ(至上課題)だろう!


2003年02月07日(金) アメリカに質問

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