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JIROの独断的日記
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2004年01月01日(木) 「小泉首相が靖国参拝、元日は初めて」←参拝するのは構わないが、公約では「8月15日」でしたね?小泉さん。

◆記事:小泉首相が靖国参拝、元日は初めて

小泉首相は1日、東京・九段北の靖国神社を参拝した。首相は就任以来、毎年、靖国神社を参拝している。今年は4回目となる。

首相は2001年の自民党総裁選時に靖国参拝を明言。就任後初めてとなった2001年の参拝は、近隣諸国の反発に配慮して終戦記念日を避け、8月13日に行った。2002年は日韓共催のサッカーワールドカップを控えて春季例大祭の4月21日に参拝した。2003年は中韓両国の新体制が発足する前の1月14日に早めた。(読売新聞)[1月1日11時46分更新]




◆「戦犯」概念と靖国神社問題の基礎知識

「戦犯」すなわち「戦争犯罪人」とは、1946年5月から1948年11月にかけて行われた「極東国際軍事裁判」(東京裁判)で連合国(主として米英)によって、「平和に対する罪」「人道に対する罪」を犯したとされた人たちで、東条英機など14人をA級戦犯というわけです。靖国神社はその人たちを「神」としてまつっているので、靖国神社を日本の政治の最高責任者である内閣総理大臣が参拝することは、日本は、侵略戦争(特にアジアでですね)を反省していないのではないか、というわけですね。アジアの近隣諸国は。

◆東京裁判と「戦犯」概念の滑稽

私は個人的には、太平洋戦争開戦を決定した、当時の日本の中枢にあった政治家や昭和天皇は、歴史的に見て、大変な過ちを犯したと思っています。ですから、靖国神社がムキになって、A級戦犯を「神」とするのは変だと思います。

しかし、「東京裁判」は横暴です。

「裁判」とは何か。二当事者間に対立のある争点について,第三者が判断を示すことによってその争点に最終的な結着を与えること,その過程またはその判断、のことです。しかし、東京裁判は紛争(戦争)の当事者の一方(勝者)が他方(敗者)を裁いたのですから、裁判の本質を逸脱しているのです。

「平和に対する罪」「人道に対する罪」といったら、日本の暗号を解読して、真珠湾攻撃を予め知っていたのに、ハワイには知らせずわざと日本に先制攻撃を仕掛けさせたことが、アメリカの学者によっても暴かれている、ルーズベルト大統領、そして、何より、原爆投下を許可したトルーマン大統領などは、「超A級戦犯」です。二発の原爆により非戦闘員27万人を虐殺したのですから。彼らが戦犯と呼ばれないのは、勝てば官軍ということだけです。
要するに日本の14人だけが、第2時世界大戦の極悪人だったわけではないのであり、「戦犯」というレッテルは連合国(戦勝国)側から見た概念だということです。

◆だから、アジア諸国の抗議も、それを気にする首相も、おかしいと思います。

このように、「戦犯」はあくまで相対的な概念ですから、近隣諸国がこれを絶対悪とみなして、「戦犯」が祀ってある靖国神社とか、そこに行く日本の首相のことを大騒ぎするのは、論理的ではないとおもいます。いうまでもなく、靖国神社で祀っている大多数は、行きたくも無いのに、戦争に行かされて亡くなった、一般人なのですから。

上の記事にあるように、8月13日にしてみたり、いろいろ小細工しないほうがいい。これほど、他国の、一種の内政干渉を素直に受け入れてしまう宰相というのは、世界中見回しても、いないだろうとおもいます。みっともないです。

小泉首相は2001年の自民党総裁選の時の公約で、「どのような反対があっても、8月15日に靖国神社を参拝する」といったのですから、それを実行すればよいのです。


2003年01月01日(水) 一月一日

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