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| 2003年11月08日(土) |
「小泉改革宣言」は、かなり国民を愚弄している。各論点検。 |
自民党のWebサイトを開けば、「小泉改革宣言」という公約の要点を見ることができる。いろいろと良い事ばかりを掲げるのはいずれの政党も同様であるが、小泉政権は何せ、現政権なのだから、言葉の持つ意味は大きい。
◆外交:北朝鮮拉致問題
以前、私は、どうしても国が担当しなければいけないのは、国防・外交・教育であると述べた。「小泉宣言」では外交に関して
宣言6「国益に沿った外交を展開します」(←当たり前だ)
●北朝鮮による日本人拉致問題を必ず解決します
と大きく書いてある。ここで、細工が成されている事に気付かなければならない。同じ宣言でも、「宣言2 国民の安全を守ります」(←当たり前だ)では、「5年以内に不法滞在外国人を半減、3年間で空き交番ゼロを目指します」、とある。かなり具体的である。
これに対して、拉致問題は「いつまでに解決するのか?」を述べていない。見通しが立たないからである。見通しが立たないことに「必ず」という副詞をつけるのは、単なる修辞である。
さらに、「拉致問題の解決とは何か?」がさっぱり分からない。昨年帰国した拉致被害者たちが、北朝鮮に残してきた家族を日本に移住させれば解決、と考えているのか、あるいは、横田めぐみさんをはじめとする、死亡したとされる拉致被害者、生死も判明していないほかの多くの拉致被害者全員の行方を突き止め、事実の全貌を明らかにするまで北朝鮮に食らいつく気合があるのか。それもわからない。「必ず解決します」という言葉は殆ど意味を持たないのである。
◆外交:イラク問題
次に、今、正に自衛隊を送りこもうとしているイラク復興問題について何も述べていないのは不自然である。10月末からは、米国軍のヘリコプターが撃墜されて、一度に15人が死亡した事件に代表されるように、イラクの武装勢力により、イラクに駐留する米国兵士が毎日のようになくなっている。治安がますます悪化している。
そして、世界的には、国連が中心となった多国籍軍を配備しようか、という話になっていて、それがまだ全然はっきりしないのに、何故日本が真っ先に、自衛隊を派遣しなければならないのか?
日本が真っ先に、イラク戦争を支持したからだ、と小泉内閣総理大臣は答えるのだろうが、私が、嫌というほど繰り返しここに書いたように、アメリカが戦争を始める正当性の根拠(大量破壊兵器)は存在しなかったのである。
一昨日のニュースではEU諸国の世論調査では78%の市民が「米国の戦争は正当化されない」と考えている。そんななかに、飛び込んでゆくこと。
その、論理的正当性を是非、説明してもらいたい。
◆憲法改正
「宣言5:国の基本を見直します。2005年、憲法改正に大きく踏み出します。」
ちょっと待て。憲法といえば日本国の最高法規。それを改正するというのに、何をどのように改正するつもりなのか書いていないのは、どういう了見だ?勿論わざと書いていないのだ。詳細は、自民党に投票してくれたら教えてやるよ、ということになるわけである。
国民を愚弄する、とはこういうことをいうのである。無論憲法改正とは戦争放棄の第9条の事であるぐらいは分かっているが、内容を言わないとはけしからん。
�‘�本国民は正義と平和を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては永久にこれを放棄する。
�∩姐爐量榲�を達成するため、陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない。国の交戦権はこれを認めない。
一体、これのどの部分をどう変えるのだ?肝心なことを意図的に隠しておいて、政権をとったらこっちのもの、というのが自民党のスタンスなのだ。国民はバカにされていることに気がつかなければならない。
私は、こういう、小細工を弄する、誠実さと真剣さが感じられない政党は支持しない。
2002年11月08日(金) しし座流星群19日未明ピーク。天文学の話題は壮大で、なかなか良い