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JIROの独断的日記
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2003年05月13日(火) 人間は覚える事は意識してコントロールできるが、忘れる事はコントロールできない。

 人間は何かを覚える事に関しては、努力により、かなりコントロールできるが、何かを忘れることはコントロールできない、と、ある薬理学者が書いていた。なるほど。確かにそのとおりだ。

 何か嫌な事があっても、すぐに忘れることが出来れば、問題にならない。中にはそういう「能力」を持ったひとがいる。一方で、かなりの人はストレスを引きずる。それは、言い換えればいやな体験の記憶を忘れる事が出来ない、ということだ。

 嫌な事を忘れようと思えば、忘れる事ができたら・・・あたかもパソコンのDeleteキーを押すがごとく・・・どんなに楽だろう。

 いろいろな「ストレス解消法」が雑誌や本で提案されているが、要するに、いずれの方法も究極の目的は、いやなこと、不快な記憶をいかにして消し去るか、ということに尽きる。いろいろな方法が提唱される、ということは、つまり、決定打がない、ということだ。

 冒頭の薬理学者は、面白い事をいっていた。専門家だから、悲しいときや辛いときに、脳のどの部位が働いているかを知っている。それを意識すると、少し楽になるという。いかにも、学者らしい。

 因みに、心理的ストレスに晒されると、視床下部、扁桃核、青斑核という脳の一番奥の方にある三つの部分から、大量のノルアドレナリンが放出される。三つ合わせても指先でつまめるほどの大きさなのだそうだ。わずか数センチの脳の一部の働きで、人間の情動が左右されているとは・・・。

 私の場合は、栄養学のサイトをいろいろと見て回った結果、ストレスが加わると大量のビタミンCとビタミンB群が消費される、と知ったので、ヤバそうなときは、これらを大量に飲む。そして、ストレス時には血液中のコルチゾールというホルモンの濃度が高くなるのだが、最近の研究でウーロン茶にはコルチゾール値を下げる効果があることが分かったという情報を得たので、ウーロン茶も沢山飲む。飲みながら、ストレス物質が消えていくところを想像する。そうすると、大分、楽になる。


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