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JIROの独断的日記
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2003年04月30日(水) そろそろ五月病になりかけている人がいるはずだ。

 所謂「五月病」の多くは環境の変化というストレスによって惹き起される抑うつ状態である。人はひとりひとり感受性やストレス耐性が違うので、同じような環境に置かれても何とも無い人もいる。

 しかし、自分は何とも無いからといって、元気の無い人を軽率に励ましてはいけない。 
 単なる日常的な気分の落ち込みであれば、悪くても数日で回復するだろうが、ストレスにより、脳内神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンが不足して、うつ病に発展している場合がある。うつ病になると、身体のエネルギーが極端に低下した状態になる。頑張ろうと思っても頑張れなくなる。そしてそういう自分を責める心理に傾いている。

 一番「頑張らなくてはいけない」と思っているのはうつ病患者本人である。そういう人に向かって頑張れ、しっかりしろ、と励ますのは、うつ病を悪化させる最も効果的な方法である。下手をすると自殺する。

 繰り返しになるが、うつ病の本質は脳内神経伝達物質のバランスが崩れている、ということである。膵臓からインスリンというホルモンが十分に分泌されなくなると糖尿病になる。同じような現象が、腹部で生じるか、頭部で生じるかの違いである。糖尿病になった人を「根性が無い」「気力が無い」と責める人はいないだろう。

 一つの目安として2週間、毎日、かなりの時間にわたって、憂鬱感、無気力、興味の喪失、不眠、頭痛などが続くようなら、専門家に診てもらった方が良い。周囲の人は当人をそっとしておいてあげることが肝心である。

 このようなことは、インターネットで調べればすぐにわかることだ。Googleで「うつ病 周囲 接し方」で検索すると約392件、「うつ病 五月病」では372件ヒットする。だから、私はいつもこう云っている。

 「うつ病患者は怠け者ではないが、うつ病患者を怠け者呼ばわりする者は本当の怠け者である」


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