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JIROの独断的日記
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2003年01月31日(金) フランツ・シューベルト

 206年前、1797年の今日、フランツ・シューベルトが生れた。少年時代からその非凡な才能は明らかで、ウィーンの国立神学校の教師をして、「彼には何も教える必要が無い」と言わしめた。シューベルトは今では誰も否定できない大作曲家だが、彼の31年10ヶ月の短い生涯はベートーベンの晩年に重なっていたため、当時は非常に有名な作曲家ではなかった。

 彼はピアノもバイオリンも巧みに弾くことが出来たが、作曲するときにピアノを必要とするような、凡人の作曲家ではなかった。「ピアノを弾いたりしたら思考が途切れる」というのが彼の口癖だった。頭の中だけで音楽を作り上げ、それをすぐに楽譜にする事が出来た本当の天才だった。

 シューベルトはただ純粋に音楽を創るためにこの世に生れてきた人間のようだった。自分の楽譜を出版する事にも全然熱心ではなかった。シューベルトの才能が世界に認められだしたのは、死後40年以上も経ってからだった。彼自身が友人に語った言葉がある。「このままでいいんだ。僕は作曲をするためだけに生れたんだから。」

 エリー・アーメリングという今はもう引退したオランダのソプラノ歌手が録音したCDで「シューベルト歌曲集」というのがある。これを聴くと、「天上の調べ」とはこれだ!と、いつも思う。


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