外国為替証拠金取引
JIROの独断的日記
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2003年01月06日(月) 日本人はもう少し声を掛け合ってもよいのではないだろうか?

 身動きも出来ないほど混雑した通勤電車が駅に到着する。出口のそばにいた人は問題なく電車から降りる事ができるが、奥の方のひとは降り遅れまいと必死になる。私はこういう時に、「すみません、降ります」と周囲の人に一声かける事にしているのだが、何も言わずに、ぐいぐいと人を押しのけて前へ出る人がとても多い。急ぐ気持ちはわかるが、これは、非常に感じが悪い。

 ロンドンに駐在してみて分かったが、同じような状況で、イギリス人は、見知らぬ人に、“Excuse me?”と声をかけることを厭わない。日本人である私に対してすら、そうした態度は変わらなかった。

 また、彼らは、部屋の入り口で自分がドアを開け、後から他人が来る時は、よほど離れていない限り、その他人が着くまで、ドアを開けて待っている。後から来た人はちょっと微笑んでThank youといい。待っていた人は、No prob.(problemの略)とか、All right.といって微笑み返す。お互い知らないもの同士。一期一会である。

 私は人生・生活全ての面でイギリス人が日本人より優れているなどとは思わないけれども、こうしたちょっとしたことでもマナーを重んずるのは、良い習慣であると思った。自分でもやってみて、Thank you と笑顔で礼をいわれると、実に気持ちが良い。こちらがThank youといって、笑顔で OKなどと言われるのも嬉しい。こういうのを日常生活の潤滑油というのだろう。このような経験をして、不愉快になるのはよほどのひねくれものであろう。

 今の日本人の中で海外で暮らしたことがあるひと、海外旅行をしたことがある人はかなりの数に上るはずである。折角海外に行くのならば、買い物やグルメにばかり熱中していないで、少し冷静に、外国の人々の生活習慣を観察して、良いものは輸入すればよい。人を気持ち良くさせるマナーなら、外国のものであろうが無かろうが取り入れて不都合があるわけがない。 


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