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JIROの独断的日記
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2002年11月29日(金) 割り箸事故の医療訴訟。親も、医師も、病院も、悪い。

1999年7月、割りばしを加えたまま転倒した保育園児が、救急病院に搬送されたが、当直の耳鼻咽喉科の医師が、診察の際にCTスキャンなどの方法で割りばしが頭蓋内に残っているかどうか確認することを怠り、脳外科へ引き継がなかったため、死亡した、という趣旨で、親が医師を訴えた。医師は起訴され、今日、第一回公判が開かれた。

世間は、医師の不誠意のみを責める方に傾きつつあるようだが、私は、公平に考え、裁判の結論がどうなろうとも、子供を死なせた責任は、親と医師双方と、病院にあるという結論に至る。

親は、そもそも、幼い子供に綿菓子を食べながら歩く、という行為を放置した、という点で、ちょっと神経がずさんである。転んだり、人とぶつかったときにどれぐらい危ない事なのか、容易に想像がつく。それを考えるべきだった。私ならば、絶対にそのような事はさせない。そもそも、歩きながら物を食べるなど、行儀が悪い。

それから、転倒したときの状況を正確に医師に伝えたか、という点も、記録がない。
こういう大事なときは、親は、自分が医者に何を伝え、医師がどういう反応を示したか、せめて家に帰ってからでもメモに残さないと、言った、言わない、の水掛け論になる。

次に、医師に関して言えば、研修医を終えたばかりの耳鼻咽喉科の医者だったそうだが、やはり、少しでも疑わしいときは、特に、脳に損傷があるかもしれないなどという生命に関わるケースにおいては素人考えで見ても、やはり、脳外科医の判断を仰ぐべきであったと思う。そして、反省すべきは、患者に対する態度であろう。患者や患者の家族は、医者がどれぐらい真剣に、患者のことを考えてくれているか、その姿勢を実に敏感に感じ取る。自分や家族の命を誠心誠意、大切に考えてくれた医師を患者が訴える事は、あまり、ないだろう。訴えられたということは、なにか、たるんだ態度があったのであろう、と疑われても、仕方がない。

更に、当直を新米の医者だけに任せるという診療体制は、被告人が勤務していた杏林大学病院に限らず日本の殆どの大学病院で採用されている。この安直な病院の管理にも責任はあるだろう。もし被告人に十分な経験が不足していたことが、今回の悲劇につながっているとすれば、当然、病院の責任も問われるべきだ。

この事件は、誰かが100%悪い、というものではない。全員が反省すべきなのだ。


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