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JIROの独断的日記
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2002年11月09日(土) 失われた、消防隊員の命。

水曜日の夜、大阪市淀川区のJR線内で、人身事故の処置のために線路内に入った大阪市消防局の消防隊員と救急隊員が、特急列車にはねられて、死傷した。悲惨というほかに言葉を知らない。

私を含めて多くの人は、困った人を見ても、自分の事で精一杯だと心の中で言い訳をして、見てみぬふりをする。しかし、人間には、困った人を見たら助けたいという気持ちが、実は誰の心の中にも、ある。この気持ちを専門化し、職業として選んだのが、救急隊員、消防隊員、警察官、といった人々である(警察官の不祥事はしばしば報道されるが、多くは真面目に任務を遂行している)。

私の父は、脳梗塞で既に他界したが、晩年、既に血管が弱っていたのであろう、大量の鼻血が止まらなくなり、トイレで倒れ、救急車を呼んだことがある。私は救急車に同乗したが、救急隊員の実に親切な、細やかな気遣いに感動した。見ず知らずの他人を、病院に着くまで一生懸命に看護し、励まして下さった。その姿は、家族が倒れて困憊している家族の眼に、とても頼もしく映り、混乱する心を落ち着かせてくれた。
 
 だから、私は、救急隊員などの方々を今でも尊敬している。こういう方々の命が何故奪われなければならぬのか。
 
 列車が運転を再開していたことを、救急隊員に告げていなかったJRの責任は、重い。


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