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JIROの独断的日記
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2002年10月30日(水) 北朝鮮の脅威は核よりも化学兵器である。どうして議題に採り上げないのだ?

 日朝国交正常化交渉で日本人拉致問題が取り上げられなければいけないのは勿論である。そして核兵器の開発停止を要求するという案件も世界平和にとっては重大事項である。しかし、核にばかり、気をとられていると、危ない。どうして、化学・生物兵器を含めないのか、専門家が心配している。

 核兵器というのは核爆弾をロケットに載せて相手の国にまで飛んでいって爆発させることが目的である。ロケットを発射するときには、激しい振動があるし、熱も発生する。その中で核弾頭を爆発させないようにしないと、自分の国が吹っ飛んでしまう。それから相手の国の大事なところに落ちるようにしなければならない。命中精度というやづだ。だから、要求される技術の水準が高い。

 それに比べると、化学兵器のほうは、ただ飛んでいって、適当なところに落ちれば、猛毒が風に乗ってあっという間に大量の人間を殺してしまうのだ。

 オウム真理教は周知のとおりサリンを地下鉄でばらまいたのだが、それ以外にVXという、更に恐ろしいガスを持っていた。オウム真理教は試しに被害者の一人の首筋に、VXをスポイトでただの一滴、垂らしたのだという。そうしたら、その被害者は即死してしまった。あまりの毒性の強さにオウムも怖くなって使う事ができなかったのだ。
 
 このVXを北朝鮮は保有しているといわれる。こんなものを積んだミサイルが飛んできたらひとたまりも無い。
 
 では、どうして化学兵器を議題に載せないかというと、要するに政府の上層部が分かっていないのだそうだ。核に関しては、日本人はさすがに敏感だが、化学・生物兵器に関してはまるで暢気(のんき)なのが現実のようだ。しっかりしろ!

 それにしても、北朝鮮は本当に危ない国だ。


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