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JIROの独断的日記
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2002年10月10日(木) ノーベル賞ダブル受賞が嬉しくてたまらない。

 ノーベル賞ダブル受賞が嬉しくてたまらない。
 どうしても、頭からその事が離れず、大手新聞社のみならず、日本中の地方新聞社のWebサイトを見て回り、社説やコラムでこの栄誉を褒め称えていることを確認して喜んでいる。北は北海道新聞から、南は沖縄タイムズまでが当然のことながら、この話題で社説を書いている。地元京都新聞には、全国紙には載っていないような、田中氏に関する詳しい記事があり、いくら読んでも飽きない。

 自分の感情を改めて分析すると、喜びと感動が一緒になっていることがわかる。
日本人が2人も同時に受賞したという単純な喜びは勿論だが、小柴名誉教授と田中氏の気さくで無欲なお人柄も嬉しい。小柴先生は、「昼は研究に没頭するが、夜は水戸黄門なんかをみてリラックスする、」「音楽や読書も好きで、バッハやモーツァルトを楽しみ、若い頃はハイネの詩集をよくポケットに入れて持ち歩いていた」「夢を追っかけていたから苦労なんかなかった」とおっしゃる。そのおおらかさに惹かれるし、半面、教え子には「我々は国民の血税をもらって研究をしている。研究費は決して無駄にするな」という哲学を叩き込んだという。その誠実さに感動した。

 田中氏は会社の後輩の弁によれば、冗談を良く飛ばし、後輩が研究で困っていると、「こんなんも、わからんのか」とにこっと笑って教えてくれるのだという。自分が研究にゆきづまっていても苛立たず、おかきをポリポリ齧っているのだという。嬉しくなるではないか。ノーベル賞の賞金が約3千万円得られると知り、「私には多過ぎます」とおっしゃる。研究に打ち込みたくて、昇進を拒みつづけていたというエピソードも印象的である。

 そして、学位も持っていない、一介の企業の従業員に対しても、純粋にその業績だけを公平に評価して、ノーベル賞の授与を決定したスウェーデン王立科学アカデミーに、感銘すると共に、感謝の念を禁じ得ない。

 とにかく、嬉しい。今までの受賞者と共に、お二人は、日本の誇りだ。


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