航海日誌

2005年03月24日(木) Mの悲劇ノベライズ

ノベライズ版のネタバレありまする。



その前に、運命?の出会い。
私仮にも接客業、今日お客様の名前を聞かねばならないことがありまして。

「すみません、お名前よろしいですか?」
「あ、マツモトアキラです」

0.5秒。

「……マツモト、アキラさま、ですね?」

固まった接客スマイルと手元のボールペンには気付くまい…。
字は違っていたけどマツモトアキラ、にものの見事に反応してしまいましたわよ。
まあよくある名前だもんね!
あーどきどきした。


あ、そだ。ダッフルコートは差し替え版鋭意製作中…。



そしてやっとゲットしたよーMの悲劇ノベライズ版。
なんか20日発売だってみかけたから21日に探し回ったけどなくて。
「東京の本店にはあるみたいですけどね…」
とか言われて悲しくなって。
別の店で「24日入荷予定ですねー」と言われて、しかも入荷冊数3。
なのでついつい取り置きしてもらってまでゲットしましたよ。
そのままコーヒーショップに入ってだーっと読みました。
中身ですが。
いやあ全然違うのね。
特に明の話が。びっくりした。そして面白かった。
明の人物に深みが出たのは蔵之介さんの力が相当大きかったのだなあと痛感。
エピソードも違うんだけど、何となく明がね、ドラマより軽いイメージ…というか短絡的っぽいというか。浅はかというか。
ドラマ版はあそこまでやってしまった明の悲惨さ、そこまで精神的に追い詰められてしまった苦しみ、痛みとかが見事に伝わってたと思うんですが。
理由だけ考えてみると「逆恨みじゃん衛には責任無いじゃん」という話なんだけどさ、そこを明寄りに感情移入させてしまう役者さんの凄さ。
で、その分?なのかノベライズ版の明は最後には謝った。まだ敵意はありそうだけれども衛に話しかけたりなんかしてるし。
ドラマ版の明は、逮捕されて連行されて、その時衛と視線を交わしたところから本格的にどっか壊れちゃったっぽくて…。
それだけ、ずっと持ち続けた恨みとか復讐心とかが強かったと思う、生きる理由だったわけだし。拘置所で衛のお母さんと会った時も、一言も喋らず目は虚ろで、号泣して。
ノベライズ版でも言ってるんですけどね、「生きる理由なんかなくなったのにどうして助けたんだ」(↑衛・美沙を巻き込んで部屋ごと燃やして心中を図った、のを衛と下柳くんで助けたかんじ)
でも、そういう話を出来るだけの気力はあるんだよね。
ドラマ版は、会話しなかった。視線も逸らしてた。ほんと何かが壊れちゃったみたいに大泣きして。精も根も尽き果てた、そんな感じで。
だからさ…衛ほんと、フォローしてるよね?明のこと。
ノベライズはなんとなーく、この後も明と衛は何らかの形で繋がりがありそうだなというのが想像できるんだけど。「またお前狙ってやるよ」とか言ってたっけ。
ドラマ版は、明が周囲から閉じこもっちゃったような感じが強くて。大丈夫なのかなー。すぐには立ち直らなそうなんだもの…。
両方とも、好きなんだけどね!
明設定(就職話)とかも違ってたー。もうひとつのMの悲劇ですな。これも一つのバロック…。

そういえば尾崎がもっと超チンピラだった。ドラマ版のがカッコイイ(笑)


 < 過去  INDEX  未来 >


美也 [MAIL] [HOMEPAGE]