航海日誌

2004年01月24日(土) 「D坂の殺人事件」「魔界転生」


相変わらず真田氏熱継続中。
…ですが、その前に叫ばせてください…。

影技!!!

何回かアフタヌーンを見逃していたうちになんていうことに…!!
カイ・シンクがあああッッッ!!
ああああアニキーズきっての良識派…というかマトモな人だと思っていたのに!
そんなー!!
前々からちょっとスカイっていいよねと思っていたのに…これじゃあ私にスカイをやれというようなものではありませぬか。
真田氏熱の最中に、魂をアシュリアーナに連れ去られてしまいましたよ。

さて。でもちゃんと。
前日記での宣言通りD坂借りましたー!見ましたー!
魔界転生もやっと。
しかしタブロイドはまだレンタル中だった。ちぇ。
それにしても何と言うか。
鮫島蕗屋霧丸と、この…アヤシイ役を三つもやっているのだね…。
確かに他の人には難しそうなんだけどさ。
特に蕗屋。蕗屋清一郎って真田さんじゃないと出来なかった気がする。
魅力満載だー…。


「D坂の殺人事件」

こ、こんな話だったのか…………!!!(驚愕)
可愛いぞとさんざん聞いていたんですが、それはこういう意味だったのねッ!
しかし…しかし本編の話を知る前に、蕗屋で描きたい絵の構図が浮かんでいましてね。
是非描きたいこれは!と思っていたのに……本編(しかも冒頭)で殆どその構図をやられてしまったよ………!!
本物に敵うわけ無ぇっす…嗚呼マジにこんな話だなんて!
嬉。
蕗屋〜、うおおお蕗屋〜!
これは色々妄想したくなっちゃうお話だ…。
あれだけ好色の人々がいる中で、ひとり全くそういう浅ましさを感じさせ無いんだよ凄いよ(あ、明智もいるか)。
女に迫られた時だって、ねえ。
撮り方も見事だし。光と影の具合が絶妙に蕗屋の

……すみませんこれを書いている傍らで魔界転生を見てましてね。
今、正に、問題の天草四郎とのシーンが展開されて手が止まってしまいました。
霧丸可愛すぎる。ひとり正気を保ってる霧丸可愛すぎる。
十兵衛に殺してくれと頼む前後が全て辛抱堪らんくらい素敵…。

元に戻しましょう。
光と影の具合が、また絶妙に蕗屋の美しさを際立たせておりまするよ…。
目線の撮り方もっ、手の撮り方もっ!
手が綺麗でびっくりしました。
んもー、机をばんばん叩きながら見ましたよ。
これ、「らせん」より後、よね…?
凄いや真田さん…全然違うタイプだよ印象が違うよ。

で、叫びはおいといて。
原作先に読んでたんですけど、映画でのこの組み合わせが面白かった。
D坂殺人事件と心理試験、こういう仕立てにしたのかあ。
贋作師なんて全然出てこないんだもん本だと。
蕗屋清一郎の名前で贋作師にして、二つの話を組み合わせてこの映画になったというのがとってもとっても面白い。
あと、模型仕立てなのも面白い。私邦画にはとんと疎いので(洋画もあんまりわからんけど)実相寺監督って知らなかったんですが凄い楽しかった。
タイトルの出方や模型の使い方や、カメラワーク構図、どれも面白かった!
最後に小林少年持ってくるあたりも素敵。
他のも見てみたくなっちゃいましたよ。


「魔界転生」

ジュリー版。窪塚版にあらず。
き…きりまる…っ!!!(声にならない)
なんつー…なんつう映画っすかこれはッッ!!
上に錯乱して書いてありますが、四郎とのシーンも凄ければ十兵衛とのシーンもすごかったー。
真面目な話あのキスシーンはさ。何故目を瞑る霧丸…何故待つ霧丸…!
萌えポインツ満載だよこの映画。
十兵衛と霧丸のがめちゃめちゃツボ。
窪塚版だと十兵衛って佐藤さんなんだよねー…フクザツにドキドキするなあ(間違い)。
霧丸ってもしかしてこの作品中で一番イイキャラなんじゃないかもしかして。一番おいしいキャラ。
欲望に飲まれていく人間の中で、転生したにも関わらず正気を保って苦しんで。元々真っ直ぐで明るい人間だったから苦悩して。
復讐のために四郎に仕えて、でも十兵衛も大切で捨てきれず。
転生してても慕ってくれる女の子も出来るし、自力で四郎に逆らうし。
素敵なところを持っていきますなあ。
殺してくれって十兵衛にいうところ、ときめいて仕方なかったっす…。
霧丸切ないんだもん…十兵衛もさ…。
泣き声は色気あるし(ぼそり)。
そういえば四郎の台詞も凄かった。
霧丸を転生させるとき。
「もう一度生きてみたくはないか。より強く、より美しい若者として」
美しいんだ。
いや、他意はなかろうなと思うんだが四郎だしつい(笑)。

それと、やはりアクションに感動。
あれぜーんぶスタント無しでしょう…?自分でやってるんだよね凄いです。
跳躍力、脚鍛えてるんだろうなーすっごい。

しかし見れば見るほど。
十兵衛と霧丸のとこは悶える…。


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