| 2002年04月13日(土) |
「ちびっこ吸血鬼シリーズ」 |
最近図書館によく行く。 読みたかったファンタジー、以外に揃ってて嬉しいです。 ローワンシリーズも読めたし、レイチェルと滅びの呪文も読めたし。 次はネシャン・サーガとダレン・シャンが読みたいなあ。
さて、で、第7弾。 ちびっこ吸血鬼シリーズ…と言って分かるひとは居りますでしょうか?(汗) 子供向けの本でして。 本には小学校中級以上とか書かれてたかなあ。 小学校の頃読んでたんだけど、その時は「以下続刊」でね。途中で待てなくて読むの止めちゃったんだけど。 最近見たら完結してるじゃありませんか。 思わず手に取っちゃいました。そしたらはまっちゃいました。
オカルトが大好き、特に吸血鬼ファンの主人公の少年アントン。 ある日、同じくらいの年の少年吸血鬼リュディガーと出会い、友達になる。 この二人の友情物語です。全16巻。 リュディガーの妹アンナがアントンとラブラブになったり、リュディガーが初恋しちゃったり、色々あって面白いシリーズです。子供向けなんで簡単ですぐ読めるしね。 にしてもですね。 リュディガーとアンナの吸血鬼兄妹が、アントンのこと大切にしててしててさ! 二人とも、同年代の友達がいなくて寂しかったので、友達になったアントンがすっごく大事なのね。 アントンのこと好きなので、おなじ吸血鬼になって欲しいと思うんだけど、アントンは嫌で。そうすると、「じゃあ嫌なら仕方ないね」って我慢するんですわ。 アンナは本当にアントンラブvで、しょっちゅう愛の言葉を囁きますが。 実はそれ以上にリュディガーが(笑)。 馬鹿でガキで素直じゃないリュディガーが。 ふとやってきたかと思えば「俺がひょっこりやってきて嬉しいだろう?」 アントンがアンナの夢を見たと言えば「アンナのじゃなくてオレの夢を見ろよ!」 アンナにまで「お兄ちゃんは嫉妬深いのよ」「アントンを独り占めしたいんだわ」 とか言われる始末。 そのうち、リュディガー、アンナの上にいるルンピという兄ちゃんまでしゃしゃり出てきてアントン争奪戦が繰り広げられたりします(笑)。←認識間違ってます。
最終巻でリュディガー達は故郷のトランシルヴァニアに帰り、アントンが追いかけて旅行に行きます。 そこで、故郷での吸血鬼のパーティにアントンが招待されて。 民族衣装を着ていかなくちゃいけないんだけど、女の子用のしかなくてアントンは女の子の格好で行くんだな!(笑) 連れて行くのは上の兄貴ルンピ。「オレのガールフレンド」と言って連れて行く。 連れて行った先ではリュディガーと争奪戦を(以下略)。 ルンピ「オレがビュッフェに連れて行くよ」 リュディガー「ダメだよオレとだよ!」 うーん。愛されてる守られてるアントン。
ラストにはちびっこ吸血鬼達(リュディガーとアンナとルンピ)は旅に出てしまうんですが、その別れがまた泣かせるのさ! 最後に別れを告げるのがリュディガーなのもポイントですが(笑)、ひきとめようとするアントンをベッドに押し戻すリュディガーがカッコイイ!! 「もっと寝ろよ。そしたら次の朝には全部夢みたいなものだったって思うさ」 今までやってた馬鹿阿保ぶりが嘘のようにカッコイイ!! 乱暴な言葉遣いとか、命令口調でしか喋ってなかったリュディガーが最後は優しいのさ。 アントンを見つめながらとても優しく、「さようなら、アントン」とか言っちゃうのさ。
すみません。泣きました。 馬鹿だと知りつつ、泣きました。
あ、これは別にカップリングとかではないかもです。 リュディガーのアントンへのラブっぷりはとっても良いですけれど!! ×ではないかな。リュディガーvアントンな感じでしょうか。 でもアンナちゃんも可愛くて捨てがたい…。
吸血鬼ものが好きな方は、面白いので是非。
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