スカーレットの心のつぶやき
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昨日の夕方4時半頃
私は母の家のこたつに足を入れてウトウトしていた。
電話の音がしている。
母は歩きにくいのだから私が出ないといけないのに
頭がぼうっとして体が動かない。
ソファーに腰かけていた母が電話に出たようだ。
母は耳が遠い。
補聴器を新しいものに代えても電話は苦手だ。
そんな母が話をしているのをなんとなく聞いていた。
でも、何について話しているのかは分からなかった。
電話を終えた母に何だったの?と尋ねた。
すると、母は「○○銀行から電話で5時までに家に来る」と言った。
夕方の忙しくなる時間に何故銀行さんが来るのだろうと
正直不思議に思ったが
母は預金通帳を出して待っている。
時計の針は5時を過ぎ5時半になった。
それでも、銀行さんは誰も来ない。
おかしいと思って銀行に電話をしてみた。
電話口に出た銀行員は名乗った後
そのような電話をかけていないと言った。
銀行内に居る銀行員たちにも聞いてみてくれたが
誰も母の家に電話をした人はいなかった。
母はとても不安に思っている様子だった。
私は、来るであろう銀行員のために
玄関のカギを開けて待っていたのだが、閉めに行った。
そして、これは詐欺ではないかと思った。
そう思えば納得する。
銀行員は必ず名乗る。
それが一番おかしい。
銀行側も電話をしていないと言う。
やはり変だ。
NTTの「ナンバーお知らせ136」にかけて
最後にかかってきた相手の電話番号を調べてみた。
器械音の女性の声は携帯番号を発した。
それは母に銀行だと言ってかけてきた人の電話だった。
銀行員がかけるなら銀行の電話を使うはずだ。
自分の携帯からかけてくるはずがない。
これはやはり詐欺未遂だったのではないか。
そう思った私は警察署に電話をして事情を説明した。
警察は、今後、母には電話がかかってきたら
相手の電話番号を尋ね、改めてかけなおすからと言って
切るようにと言った。
私は毎日母の家に居る。
何かの用事で居ない時にかかってきたら
「娘の居る時にかけなおしてくれと言ってね」と母に言っておいた。
母は不安な夜を過ごしたのだろう。
未遂で終わった今回のこと、
世の中って本当に怖い、
一人暮らしのお年寄りが狙われる事件が多いが
他人事ではないと思った。
スカーレット
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