スカーレットの心のつぶやき
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2009年09月12日(土) 分不相応な評価

人はその人物を自分の理想に作り上げることがある。

実際に会ったこともなく

顔も表情も声も何も知らないのだが

その人の書く文章で人となりを想像し

自分自身の思う理想に近づけて行くのだ。

出会ったこともない人から

自分自身の部分的な面だけを以って判断され

その判断が実際の自分自身からかけ離れて

理想化されすぎていて

気恥ずかしさを覚えるだけで済めば良いが

自分自身の能力以上のことを求められた場合

さて、どのように対していけば良いのか

わからなくなることがある。

頭をフル回転させ

一生懸命に作り上げられた自分に近づけようと努力する。

それは、きっと想像し創造された自分の像を知られ

落胆されるのを恐れる

言わば自分を守りたいという本能なのだ。

その本能をかなぐり捨て

ありのままの自分を見せることが出来れば

どんなに良いだろう。

背伸びせず、無能で無教養で取るに足らない人間であることを

理解してもらえたらどんなに楽か?

否、楽ではないのだ。

その人間にとって

自分が課題に評価されるのが躊躇されても

一面的には歓喜の声を上げるほどの

喜びであり幸福なのだから。

その幸福が一瞬のうちに破壊されるのを恐れるあまり

無理をして無能で無教養な自分を高めようと努めるのだ。

涙ぐましい努力をすることにより

創造された理想像に近づくことが出来れば良いが

付け焼刃的な対応が本物になるはずはない。

受験勉強の時にやったであろう

一夜漬けに過ぎないのだから。

しかし、それでも尚

相手の自分への評価が下がり

呆れられるのを恐れる馬鹿な人間は

虚勢を張り続けるのだ。

果たしてその向こうには何が待っているのか?

その答えを知っているだけに

恐怖感は募り、ますます悪の連鎖に陥ってしまうのだ。

いつ自分自身の愚かさに気付くか?

いつ開き直れるのか?

それにかかっていると言える。


スカーレット