スカーレットの心のつぶやき
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まだまだ残暑厳しい夏のある日の午後、
近くのスーパーへ買い物に行こうと、
国道を車を走らせていた。
交差点に差し掛かったとき、
帽子をかぶり大きなリュックを背負った若者が、
手に白い紙を持って立っていた。
通り過ぎた後、
その紙に「双海まで連れて行ってください」
と書かれていたのに気づいた私は、
スーパーでUターンして若者の横に車を止めた。
そして、若者に車に乗るようにと声をかけた。
その若者は、ちょっと驚いた顔をしたが、
嬉しそうに私の車に乗りこんできた。
若者は、自己紹介やヒッチハイクをした理由、
これまで、どんな人と出会い、どんな風にしてきたかを、
夢中で話してくれた。
彼は私の娘と同じ大学一年生で、
今回のヒッチハイクの旅で、
人の親切の有難さがしみじみ分かり、
社会勉強になったとも言っていた。
人生に偶然はなく、人と人との出会いは一期一会。
大阪で一人暮らしをしている私の娘も、
誰かのお世話になるかもしれない。
双海の道の駅で若者を降ろした後、
どうか無事にヒッチハイクの旅が終わることを祈らずにはいられなかった。
スカーレット
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