スカーレットの心のつぶやき
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2007年03月05日(月) 手鏡

先日、いつものように化粧をしていて、

二十二年前私の結婚のお祝いに

友人からもらった手鏡を床に落として割ってしまった。

拾い上げ、どうにかして割れた鏡を元に戻そうとしたが駄目だった。

この手鏡は、薄ピンク色で裏にはバラの花のレリーフが装飾された、

ちょっとロココ調の鏡だった。

毎朝、この鏡を左手に持ち、

眉をかき、口紅を塗り、後ろ姿を映して髪型を整えてきた。

私にとってとても大切なものになっていた。

私の結婚式の少し前、

友人は「結婚おめでとう。もし、何か嫌なことがあったり、

悲しいことがあっても、毎朝この手鏡を見て、

にっこりと笑って一日をはじめてね」と言った。

そして、それ以来、

朝起きると一番に鏡を見てにっこりと笑うようにしてきた。

笑いたくないときでも無理に笑うとなんだか心が軽くなり、

元気で一日をはじめることが出来た。

もしかしたら、友人からもらった手鏡のお陰で、

今まで結婚生活を続けることが出来たのかもしれない。

「本当に有難う」心の中でそっとつぶやき割れた手鏡を胸に抱きしめた。


スカーレット