スカーレットの心のつぶやき
つぶやき 目次|過去|未来
出来ることなら何もかも無にしたい、
あの人の存在も、
あの楽しかった思い出も、
あの苦しかったことも、
皆、無にしてしまいたい。
そして、自分自身を無にすることが出来ないのなら
せめて白紙の状態から
もう一度やり直したいと思う。
もしやり直すことが出来たなら、
もう二度とあんな思いはしたくない。
人を思うのはやめよう。
人の心を自分に重ねるのはやめよう。
私は結局私一人なのだ。
孤独は良い、
孤立じゃなければ一人でも生きられる。
あの人のことを思わないで、
もう過去に捉われないで、
自然に任せて生きてみたい。
涙はオブラートに包んで
ゴックンと飲み込んだ。
今は涙は私の胃の中で
消化液と混じって黄色く変色していることだろう。
涙がやがて、
私の中で真っ赤な血となって
体中を流れていく。
そして今にきっと体中で悲しみを感じるのだろう。
目から出る液体に過ぎない涙が
一旦体の中に入った途端に、
まるで生き物のように
私の体を蝕んでいく。
涙は綺麗なものだと思っていた。
水色の涙もあると思っていた。
でも、それは所詮綺麗事なんだ。
悲しみや苦しみや辛さの涙は
水色ではなく真っ赤なのだと思う。
真っ赤な涙が私の体の中で
エイリアンのように私を侵して行くのなら
耐えるしかないのかもしれない。
何もかも無に出来るのなら
この真っ赤な涙も無に出来るだろう。
そして、もう一度やり直すことが出来るのなら
もう二度と真っ赤な涙を流すことはしたくない。
綺麗事でも良いから、
水色の涙を流したい。
私の心の中をハッカの香りでいっぱいにしたい。
真っ赤な涙にペパーミントの香りは似合わないから
やはり涙は水色にしなくっちゃ。
無にするか
水色の涙にするか、
どちらにせよまだまだ時間がかかると思う。
今日からどのくらいの時間がかかるのかわからないけれど
いつかきっと真っ赤な涙は
私の体外へ出て行くと信じよう。
今はそうするしか仕方ないのだから・・・
スカーレット
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