Let's Go!! Tigers

2006年10月21日(土) 母校の敗戦

高校野球の秋季近畿大会が開幕し、母校が初戦敗退した。
今年の母校は、破壊力抜群の打線を持ち、智辯学園・天理を倒し、5年振りに県大会を制して、近畿に駒を進めており、10年振りのセンバツまで、あと一歩という所まで来ていた。
初戦の相手は、滋賀県2位の北大津高校。
「組合せに恵まれた」等と言う人がいたが、私は、「嫌な学校と当たったな」と思っていた。
同校は、昨秋も近畿大会に出場しており、あの大阪桐蔭を倒して、今春のセンバツ出場を果たしている。
公立ながら、ボーイズ出身の有力な選手が入学してきており、近年、滋賀の強豪に仲間入りをしている学校である。
チームカラーは、投手を中心とした守りの野球。
母校が、ずっとやってきた野球である。
秋は特に、こういったチームが大型打線の高校を食う事がよくある。
かつて母校も、PL・報徳・平安・東洋大姫路等の大型チームを倒してきた。
今回は、その全く逆の立場である。
柔よく剛を制す等と言われるが、その事を連想していたのだ。
そして、その不安は見事に的中した。

勝つ為には、早い回に先制する事だと思っていた。
しかも、長打を絡めて点を取る事が重要だと見ていた。
チームカラーを生かした形になり、相手へのダメージが大きいからだ。
2回、その通りに、4番が先制本塁打を放った。
しかも相手先発はスライダー中心の投手で、右へ放り込んでのものと来れば、相手の長所を消す意味のあるもの。
最高の形で発進した。
県決勝の天理戦でも大当たりした、この北林という選手は、郡山高校史上最強の4番打者かもしれない。
かつての4番で、右に放り込める選手を、少なくとも私は知らない。
今年のチームは、郡山シニアから3人の大型選手が入ってきているが、それらの逸材を押し退ける形で、軟式出身の彼が4番に座っている。
すごい努力をしている事が想像出来る。

しかし、この理想の先制劇も、完全に試合の流れを掴むには至らなかった。
まともにスイングをさせてもらえなかった。
かなり研究されている事が、容易に想像出来た。
前評判が高いという事は、マークされるという事である。
実は、組合せが行われる前に、このカードが実現する可能性は、かなりの確率であった。
近畿大会の組合せのシステム上、2校選出の県(今回は奈良と滋賀)同士は、その1位校と2位校が対戦する確率が、かなり高いのである。
つまり北大津は、近畿出場を決めた時から、郡山に照準を定めていたのではないだろうか。
先発にエースを起用しなかった事を見ても、郡山対策が十分練られていた事を感じる。

さて試合であるが、5回に無死満塁を逃してから、流れが完全に北大津サイドに変わった。
その直後の6回、致命的な失策を犯し、3失点してしまう。
県決勝でも、郡山は3失策していた。
実は、らしくない野球を、ずっとしてきていたのである。
結果、2−4で敗戦。
ソロホームラン2本だけの得点であった。

私の印象としては完敗。
スコアは拮抗しているが、北大津のカラーが思い切り出た試合。
やはり野球は守りからだなと痛感させられたゲームであった。

森本監督は、全国制覇を達成して勇退する事を望んでいるはず。
その夢が叶うか否かは、この冬の過ごし方にある。

大岡・山本・北林・満恵川・内堀に、来年は有望選手が入学する可能性がある。
この最強布陣でしか、その夢は果たせない。


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