小説の構想やら更新予告やら短い話やら。
誤字脱字やら単語が中途半端に途中だとか色々あるけど気にしない。

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城海
2006年09月03日(日)

 嫌だと全身で抵抗する海馬を押さえ込み、横たわった奴の太腿に腰を下ろした。長い足が多少ばたつくが俺の体重を蹴り上げられるぐらいの力はその足にはないらしい。
 骨張った腕を頭の上にもちあげさせて、俺は噛み付いた。鼻先で奴の耳もとをさぐり、耳朶を見つけて、噛んだ。軽くじゃない。血が出てもおかしくないぐらい強く噛んだ。そうして海馬が声を殺して悲鳴をあげた。俺はおもわず唇の端がつり上がるのを感じて、自分に嗜虐趣味があったのかとぼんやり考えながらも抵抗を諦めない海馬を見下ろした。
「なぁ、犬にマウントポジションとられんのって、どんな気分なんだ?」
 嘲笑まじりに尋ねると、ぐ、とその喉が詰まったようだった。いわゆる、屈辱をこらえるとか、そんな顔。でもそんな顔でも海馬の顔はきれいだから不思議だ。俺は片手で細いおとがいをひきあげて、黒いタートルネックからすこしだけ見えたのど仏に吸い付くようにキスをした。その刺激にその喉が震えるのを感じるのは楽しかった。




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