2009年08月31日(月)

■ 才能のある自分はあんたたちとはちがうってか。

8月も最後になってやっと書く、この夏に観た映画。

「サマーウォーズ」。
期待が大きすぎたのかもしれない。
ほとんど絶賛の声ばかり聞こえる中、ぼかぁ、そこまで誉められない。
どちらか選べといわれたら、明らかに「時をかける少女」。
なにより仲里依紗の声がよかった。
いや、まー、夏希先輩の涙とか「うれし、ありがと」にもぐっときたが。
個人的には花札を知らなかったことで一抹の疎外感。
「千と千尋」でエンガチョがわからなかったようなもの。

「G.I.ジョー」。
こういうのを観たがるところがぼくのいけないヘキのような気もするが、
いつもがっかりして帰ることになるその手のものの中では楽しめた。
その手とはどんな手かというと、ちょいとSF、近未来、勧善懲悪、荒唐無稽。そんな手。
ジェシカ・アルバは「ファンタスティック4」よりこっちに出ればよかったのに。

「南極料理人」。
いいなぁ、堺雅人。好きだなぁ。
豊原功補も、どこか十文字で熊本さんでおかしかった(時効警察を見よ)。
ただ、これは映画ではなくテレビドラマにしてほしかった。
2時間で終わってしまうのはもったいなかろー。
毎週のお約束にしたい、そんなのほほんとシアワセな空気がここにはある。
小ネタちびちび出しながらシリーズ化してほしいものだ。

「女の子ものがたり」。
大後寿々花という女優は、というか、この少女は、
けっして美形ではないが、実に訴求力のある顔をしていると思う。
今回はその母親役が奥貫薫。ぼくにとって、これは最強の母娘だといえる。
予告編での深津絵里の美しさに惹かれて観た映画ではあるのだが。
しかし、観終えてどうしてもついて回る疑問は、このテーマ、
「才能のある自分はあんたたちとはちがう」と言ってるのとどうちがうんだ? と。

DVDで観たのは「プライド」。
コミックを、実は全巻持っている。
これを実写でなんて、B級映画になるに決まってる。そう思ってた。
だがしかし、よくまとまってるんだ、これが。2時間の枠に。
満島ひかり。初めて見る顔、初めて聞く名だが、鬼気迫る演技にぞくっときた。
ステファニーの容姿や大根ぶりについては、まー、むにゃむにゃ。
タダ券を持ちながらぼくをロードショーに行かせなかったのは、
彼女の顔とガタイが原因のほとんどでした。わはは。

というわけで、次回は「幸せはシャンソニア劇場から」とか、
「BALLAD」とか、「ココ・アヴァン・シャネル」とか、「プール」とか。


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