2008年07月10日(木)

■ おまえは語るな。作品にこそ語らせろ。

誌名という枠を超えて、昨今「女子カメラ」なるものは、
ひとつのジャンルというかカテゴリというか、はたまたスタイルというか、
ともかくソレを確立してしまった感がある。
対極にあるのは、当然オヤジカメラだ。

今や何誌もあるそんな女子カメラに分類されるであろうとある雑誌。
投稿規定をなにげなく見ていたら、使用カメラやレンズ、絞り、シャッタースピード
などといった必須記入項目の最後に「撮影意図」というのがあって、
ちょっとうんざりしてしまったのだった。

撮影意図。
なんだそれは。
ゴタクともいうやつか。

写真というのは、画面が語ることがすべてなんじゃないかとぼくは思う。
それについて作者があれこれ注釈つけるのは、なんだかダサい。
多くを語れば語るほどダサい。おまえは語るな。作品にこそ語らせろ。
それは映画や音楽、文学、その他あらゆるアートについても同様だ。

その手のゴタクを並べる写真は、女子カメラだろうがオヤジカメラだろうが、
ぼくに言わせればすべからくゴタクカメラだ。
撮った後からあれこれ言わない。撮ったら撮りっきり。写っているものがすべて。
ぼくはそれでいいと思う。それがいいと思う。それでいこうと思う。

デマカセカメラ、ズボラカメラ、ヘタレカメラ。
そんな類。それでいこう。


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