2006年12月06日(水)

■ なおさらぼくには悲しかった。

昨日、一昨日、やたらと「マリスカ・フェレス」での検索に引っかかってるなぁ、
なにかあったんだろうかと思っていたのだが、今日になってから知った。
癌のためオランダ、ハーグにて死去、59歳。
あぁあああ。

マリスカ・ヴェレスとして記憶している人も多いと思うが、
たとえその名を知らずとも、ぼくらの世代で
彼女の歌声を聴いたことがない人は皆無だろう。
「ヴィーナス」や「悲しき鉄道員」のヒットで知られる、
ショッキング・ブルーのヴォーカリスト。

その全盛期、中学生だったぼくには、
ジャニス・ジョプリンよりもグレース・スリックよりも、
すこし後のスージー・クワトロやカレン・カーペンターなどよりも、
彼女はずっと大きく、親しみのある存在だった。
あの声が好きだった。

どれぐらい好きだったかというと、
CD化されたオリジナル・アルバムだけでなく、
曲のダブりにはおかまいなく、目に入ったベスト・アルバムのすべて、
さらには90年代に再結成された際のシングルCDまで買ってしまったぐらい。

唯一のオリジナル・メンバーとして写ったそのジャケットの、
別人のように太った姿が、声にまったく衰えがないだけに、
なおさらぼくには悲しかったが。

ともあれ、合掌。


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