短いのはお好き? 
DiaryINDEXpastwill


2007年12月15日(土) 糸杉の林の向こう

風が凪いでいる晩、ぼくは、こっそりきみにキスをした。
キスしてから、たぶん、明日は嵐だよ。
そう、口に出していってみた。
すると、ほんとうに嵐がやってくる気がした。

きみの寝顔を見ながら、ぼくもうつらうつらしていると
不意にきみが目をぱっちり開けてこういった。
たぶん、明日は嵐ね。

ねえ。夢をみたの。
まっすぐに伸びた糸杉の林の向こうには
なにがあると思う?
そこには、朽ち果てた東屋があるの。
そこで、わたしたちはきっと別れることになる。
だから、ぜったいに糸杉の林の向こうにはいきたくないの。

目尻から一筋流れ落ちる涙の雫をぼくは指で掬いながら
糸杉なんて、ここらあたりじゃ見かけないよ。
それってどこにあるの? と聞くと
そう。それならいいの。

そういった。


シオン |アバクロ☆カーゴパンツトミー☆ヒルフィガーヴィヴィアン☆ウェストウッドMIUMIU☆ミュウミュウROXY☆ロキシーフレッド☆ペリー

My追加
エンピツユニオン