活字中毒のワタシの日記

2017年06月03日(土) 星野源『そして生活は続く』★★★★☆


星野源『そして生活はつづく

こころが疲れた時に、適当に開いたページを読んで、ちょっと笑って、元気のモトをもらえる。そんな本だな、と感じました。

とてもとてもくだらない。
でも、なんだかほっとする。

星野源さんの、率直なところが、かっこよくなれない自分をきちんと認めているところがかっこいいなーと思いました。

過労で倒れた時の母の言葉
「過労?……ああ。あんた、生活嫌いだからね(略)掃除とか選択とかそういう毎日の地味な生活を大事にしないでしょあんた。だからそういうことになるの」(p28-29)

「生活を置いてきぼりにすることは、もう一人の自分を置いてきぼりにすることと同じだったのだ。」(p29)
生活をおもしろがりたい。
「むやみに頑張るのではなく、毎日の地味な部分をしっかりと見つめつつ、その中におもしろさを見出すことができれば、楽しい上にちゃんと生活することができるはずだ。」(p29)
人から聞いた、トイレの便座の上にいたしてしまった話。
「そんな風に、たとえ欠点や弱い部分でも共鳴し合う部分があれば有効なコミュニケーションツールになる。完璧な人間などどこにもいない。誰にでも必ず弱い部分はある。人間だけに与えられたこのツールを、私たちはもっと臆さず使っていいと思う。」(p108)

「みんなばらばらでいいじゃないか。そう思えるようになってからはずいぶんと楽になった。それまでは周りにうまく合わせられないことに罪悪感を感じていたのだけど、そのときから集団の中でひとりになることを堂々と楽しめるようになった。
本当に優秀な集団というのは、おそらく『ひとつでいることを持続させることができる』人たちよりも、『全員が違うことを考えながら持続できる』人たちのことを言うんじゃないだろうか。」(p179-180)

そうだな、と思ったところ。

「この本は、自分のダメな部分をなんとかおもしろくしよう。おもしろがれたら、そんな自分も好きになれるかな、みたいなテーマで、自分のダメな部分をなるべくそのまま書いた本なんです。好きになってちゃんと一歩前に進みたいっていうか。」(p196-197)

一番響いたところ。

「『なにげない日常の中に素晴らしいものがある』どや顔でそんなことを言う人は苦手です。『なにげない日常』の中には『なにげない日常』しかない。素晴らしいものなんてない。その中から素晴らしさ、おもしろさを見いだすには、努力と根性がいります。黙ってても日常はおもしろくなってはくれない。見つめ直し、向き合って、ものごとを拡大し新しい解釈を加えて日常を改めて制作していかなきゃならない。毎日をおもしろくするのは自分自身だし、それをやるには必死にならなきゃ何の意味もない。
つまり、一生懸命生きなきゃ毎日は面白くならないってことだ。」(p203)

ですね。なんか元気出た。
ありがとう!

星野源『そして生活はつづく



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