2015年12月03日(木) |
地曳いく子『服を買うなら捨てなさい』★★★★☆ |
地曳いく子『服を買うなら、捨てなさい』
最近タイトルのインパクトのみで売れている本が多いなーと感じていますが、この本はタイトル通りの良書。
正直、こんなに本を読みながら、「要らない服がいっぱいあるわー、手放したい、似合う服だけにしたい」とこんなに強く動機づけられた本はこれまで出会ったことがなかったです。
強い強い説得力。 著者自身が多くの女性を見てきて実感していることだからかと。
「所詮ファッションは目の錯覚と思い込みの自己満足」(p3)
「目の錯覚を利用して着こなしで3〜5キロ着やせして見せることも可能だし、自分の好きなスタイルを貫くが勝ち!」(p3)
「人生、お金も時間も限られています。 どうせなら、どちらも有意義に、自分が心地よく輝くために使いませんか?」(p4)
「服をたくさんもっているから幸せになれると思ったら大間違いです。 あなたを美しく見せる服“だけ”を適量持っているのが理想です。 これが、大量の服に出会い、所有してきた私の結論。」(p5)
せっかく整理したつもりなのに、すっきりしない訳は。 「『本当に必要な服』と『どうでもいい服』の見極め方を、あなたがまだ知らないからです。」(p15)
「ところが、こういう『つい混ぜてしまうイマイチな服』こそ、おしゃれ度を大きく下げている犯人なのです。」(p22)
「要するに『おしゃれな人』とは『ダサいものを着ない人』のことです。」(p26)
目からウロコ。 ダサいものを着ないだけで、おしゃれになれるなら、すぐできそう。
ただ、なにがダサいかわかっていることが大事。 自分自身がよくわかっていることが大事。
それが難しいのかも。
「自分の今の生活スタイルを見極めながら、本当に気に入っている素敵な服だけを残した、少数精鋭主義のワードローブ。それが、おしゃれな人になるためのカギです。」(p27)
「買うは天国、捨てるは地獄」(p33)
このあたりは、服に限らず、食器でも書類でもおもちゃでもなんでも同じかも。
「おしゃれとは、決して『毎日違う服を着る』ということではありません。 『また同じ服だと思われる』というプレッシャーから、本当におしゃれな人たちはすでに解き放たれています。 だから、どんなに流行っていようと、どんなにきれいだろうと、どんなにお得だろうと、自分に似合わないものはよけいなもの。 無理をしてそんな微妙な服を増やすくらいなら、マイ・ベストアイテムをもう一度着て、素敵な自分を譲らないほうがいい。 この時代に輝くのは、自分の好きなもの、本当に大切なものを知っていて、それ以外をきっぱり切り捨てる勇気のある女性。」(p40)
「おしゃれな人とおしゃれが好きな人の違い」(p48)
「好感の持てる若々しい姿と、イタイ若作りは違います。」(p55)
「とにかく、覚えていられないほどの服を持っていること自体、すでに異常な緊急事態であると肝に銘じること。 持ちすぎていると、本当は持っているはずの素敵な服を発掘しにくくなるし、シワもつきやすくなるし、いいことはありません。」(p58)
捨てるべき服とは ・朝、鏡の前で脱ぎ捨てた服 ・実は着ていない服 ・似合わなくなった服
「服の処分の原則は、とにかく『自分にマイナスポイントを与えるものを家に置かない』ということです。」(p69)
「人生と服は一緒なのです。」(p71)
理想のワードローブ 「・普段履きの靴 2〜3足 ・トップス 10〜15枚(ニットやブラウスなど。Tシャツ類も含む) ・ボトムス 3〜4枚(スカート、パンツ、あるいはどちらかだけでもOK) ・ジャケット、カーディガンなどの羽織りもの 2枚」(p74)
「『今』使えるものだけが入っている」(p83)
「キーワードは『今週2回以上着たい服』」(p83)
「おしゃれな人はワンパターン」(p86)
「『いつか』はほぼ来ないし、『何にでも合いそうな服』は何にも合わない服です。」(p105)
買ってはいけない服 ・条件付きの服 ・大物の差し色 ・一生もの
「そして、はっきり言いますが『福袋はゴミ袋』だと思ってください。」(p136)
「『普通のとき』に素敵な人こそ、おしゃれな人なのです。」(p140)
「今までのおしゃれな人というのは、『トレンディな人』のことでした。 でも、これからのおしゃれな人は、『スタイルのある人』だと思います。」(p145)
「あなたらしさであなたを生かせるのは、ほかの誰でもないあなただけ。」(p146)
「スタイルのある人というのは、自分の好きなものがわかっている人です。」(p156)
「『若い』ということは『今を生きている』こと」(p167)
「等身大の自分を愛しましょう。 でないと、自分を不幸せにしてしまいます。(略) 今の自分を受け入れて、愛してください。 足りないところを補ったり、長所を伸ばしたりするのはそれからの話です。」(p170-171)
地曳いく子『服を買うなら、捨てなさい』
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