| 2015年02月19日(木) |
伊豫部紀子『NHK「あさイチ」スーパー主婦の直伝スゴ技!』★★★★☆ |
 伊豫部紀子『NHK「あさイチ」スーパー主婦の直伝スゴ技!』
「婦人の友」の読者による「友の会」。 そこに集う女性達がスゴイのはなぜか、どうスゴイのか、に応える本。
友の会に入って半年の私。 入る前に読んでいたら、別世界の話と切り捨てていたかもしれない。 今は、できるできないは別にして、そうそう!とうなづくことがいっぱい。
友の会の魅力をわかりやすくおもしろく伝えてくれるこの本の存在に感謝です。 これを読んで、何かしら一歩を踏み出す方が増えるといいな、と思います。
メモ。
技を紹介する放送の反響が大きかった訳。 「そのワザの背後には哲学があり、それが『本物』だったからだと私は思っています。」(p2)
なんといっても、これを書いたNHKの伊豫部紀子さんの立ち位置がいい。 「私にとって『家事』なんて同じことの繰り返しで生産性はなく、やらなくても死にはしない、お金があればお手伝いさんを雇うのに、という程度のことでまじめに取り組むものではなかったのです。」(p4)
そんな彼女が取材を通して友の会の方々と触れ合う中でワザを知り、哲学を知り、影響を受けて変わっていく。そのプロセスも、きっと楽しく読める理由の一つ。
「最大の収穫は、ワザそのものよりも、家の中のことをちゃんと把握できているということが、こんなにも心地よいものだと、初めて実感できたことでした。」(p6)
と、著者が変化していった数々をチェック。
「スーパー主婦の山崎さんによると、置き場所を決めるには、三つのコツがあります。それは、種類別、目的別、そして頻度別です。」(p22)
「要は、よく使うモノは、取り出しやすくしまいやすい場所に置く。これです。」(p22)
そして見落としがちな穴。 「その場所には、よく使わないモノは置いてはいけない。」(p22)
p32の広告、新聞で作る四角い容器は友の会の例会でも実際に使っているもの。 とても便利です。ぜひぜひマスターして、私もご飯作りの際に生ゴミを入れるのに使おうと考えています。
「そんな風に一向にモノを減らせない私が、なるほどと思い腑に落ちたのが、人間の身体と同じように、家も代謝をよくした方がいい、という考え方でした。」(p49)
淀んでいる場所はないか?物や気や風は流れているか?滞っている場所はないか?
モノは少ない方がいいのか。減らさないといけないのか?については、
「『あら、ものが多いこと自体は悪いことじゃないのよ。それは好奇心が大きいということだから。だって何も持たない暮らしなんて、楽しくないじゃない』」(p57)
「井田典子さんだって言います。『私はキャパシティが少ないから、たくさんのものを管理できないんです。だからなるべく少なくしているだけ。エネルギーのある人はいいんです。多く持ってもね』。」(p57)
「井田さんのこの言葉は、あなたには、多くのものをすべて把握して管理できるだけのキャパシティがあるのか、という問いを投げかけているのです。」(p57)
適量を知るためには、入るだけにするか、見える化するか。
洋服の整理の仕方。「数えるだけダイエット」 �〇�っている服を全部出す ��服を数える ��『着る服』と『着ない服』に分ける �い泙困蓮愧紊詆�』だけを収納する �ァ愧紊覆ぁ拮�をまとめて、『考え中』というラベルを貼る �Δい弔隆屬砲�、自分の適量で心地よく暮らしています(p64-68)
捨てられないもの。いつか使おうと思っているキッチンの便利グッズたち。
「なりたい自分と今の自分」(p80)は違うことを認める。
「それがあることで幸せな気持ちになるなら、置いておいてもいいと思うけど」(p81)
「思い出のモノは、いつでも見て触ることで楽しく幸せになってこそ、存在意義があるのです。」(p83)
山崎さんの方法、価値観が痛快。 「写真?私なんかシュレッダーにかけちゃうわ。だってそれ自体はモノでしかないじゃない。ガーッとやって、スッキリよ」(p83)
「本当に大切な思い出のものなら、いつでも見返せるようにちゃんとした置き場所があたえられていいはず。」(p84)
「手づくりであればそれが完成した時、あるいは人に差し上げて感謝された時に、気持ちにはケリがついています。」(p86)
「思い出の整理は、気力体力が充実しているうちでないとできません。歳をとってから、過去のモノたちに埋もれながら過ごすか、身軽になっていくか、今の生活が今後につながっていくわけですから、どこかで、モノを通して自分の人生に向き合わなくちゃ、と思います。」(p87)
時間の整理について。
「井田さんによると、時間泥棒は自分が呼びよせているんです。恐がりな人に霊が寄ってくるといいますが、時間泥棒が寄ってくるのは・・・・『今』に集中していない人です。(略)本当に忙しいんじゃなくて、意識が忙しいのです。」(p91)
「だから時間を上手く使うためには、今すべきでない未来のことはすっきり忘れるべきなのです!」(p92)
忘れて困ることは忘れても大丈夫なように、カレンダーに書く。手帳に書く。 そして忘れて、頭のメモリを使えるようにする。
自分で時間を決めることも大事。友の会で決めることを推奨しているのは次の六つ。 「起床・就寝・朝食・昼食・夕食」に加えて、「朝仕事終了時刻」。(p96)
「午前中が充実しているかどうかで、その日の満足度が違う」(p102)
「ひと仕事 ひと片付け」(p103)
平行よりもいい理由は、 「�―乎罎任�るのでミスが減る ��二度書きの無駄時間がなくなる」(p104−105)
先手仕事。 「井田さんは、買い物から帰ったその時に、色々とやってしまいます。(略)そうすることで、気持ちが楽になるし料理の効率も上がる、それが先手仕事です。」(p107)
イライラ時間をなくすワザ。 起きた感情を抑えない。無視しない。自覚する。観察する。 「自分の感情を客観的に観察すると、感情そのものに飲み込まれないのだといいます。(略) こういうふうに客観視して考えるクセがつけば、イライラする時間がかなり減ります。で、そのクセをつけるための、とっておきのおまじないがあります。 早稲田大学人間科学学術院の熊野宏昭教授が考案した『トカンガエタ』思考法です。」(p117)
「心の不安やイライラなどのマイナス感情は、時間泥棒の最たるもの。これが減ることで、時間も有効に使えるようになることは確かです。」(p118)
家の中をキレイにキープするためには。 「散らかる、汚れるのはこの世の宿命だから」(p122) 生きてるから。動くから、変わる、変化する、乱れるのは当たり前。
「モノは散らかる、部屋は汚れるという前提のもとに整理収納や掃除をしないと続かないということです。」(p123)
この乱れる宿命を理解した上で、 「どうしたら一定以上のキレイな状態に、いつでも楽に戻せるシステムを作れるか考えています。」(p124)
整理収納は、置き場所を決めて戻しやすくする。 「掃除は、使ったらキレイにする、を心がける。 そのためには、汚れのタイプを知って、楽に落とす方法を知ることから始めます。」(p124)
「家の整理は心の整理」(p146)
毎日の食事の支度をハッピーにするために。 「おいしくするいは、かんたんにするのが近道」(p151)
調味料の基本となる、味の型紙を作る。 主菜は五法で決める(煮る、焼く、いためる、揚げる、蒸す)。 副菜は五味(しょうゆ、塩、酢、みそ、砂糖・みりん)
これらの衣食住の工夫は何のためのものなのか。 友の会の方々は、 「時間を有効に使うこと、家をスッキリさせること、頭をスッキリさせることそのものが目的ではなく、その先がある、ということを意識して暮らしている。 その先に見据えているのは何かというと、この日本の社会のために自分の時間と労力とお金を使うことなのです。」(p174)
家計簿の公共費の欄。
家庭は質素に。社会は豊富に。
友の会が東北の震災の際に見せたその精神。 「それまで、友の会の人の言うことにどこか道徳の教科書みたいなにおいを感じて、自分とは違う人種なのかと思ったりもしましたが、震災における取材で納得できました。」(p178)
社会をよくする基本単位は家族。 「自分の足もとがしっかりすれば、家もスッキリして、自分が幸せになって、家族の気持ちにも余裕ができて、それで初めて社会もよくなるという考えです。」(p179)
自分の日常、衣食住を丁寧にしていく。 ひとつひとつに哲学に基づいて、向き合っていく。
おわりに、から。
「スーパー主婦たちが伝えたかったことは、ワザそのものではなくて、その背後にある、生きて生活していく意味であり、時代や社会が変わっても自分自身で進む方向を判断し選びとっていけるための力だったと、今になって思います。」(p184)
その力を身につけるためには? まず現状を知ること。衣食住について、何をどれだけ持ち、どのように使っているのか(時間も)見える化すること。 「自分の状況を数字や記録で知り、そこから丁寧に暮らし始めることで、どんな危機にもつぶされない力がもてるのです。」(p185)
阪神の震災で二重ローンを組み、完済した会員の言葉。 「そうやって自分で決めた事って、つらくないんですよ」(p185)
「夢もロマンもない、現実の最たるものである、生活。 でも、その生活の中から幸せへの道を導き出す、地に足の着いた主婦たちのパワーはあなどれません。これこそ日本の底力なのではと思います。」(p187)
私も、我が家も、その底力の一つになることができる。 家計簿もがんばってます。 おうちもスッキリしてきました。 丁寧に暮らすということが具体的に見えてきました。 実際にしていらっしゃる方々を間近で見ることができる友の会に参加できてることも励みになっています。
私も、いつか、先輩方のように!
伊豫部紀子『NHK「あさイチ」スーパー主婦の直伝スゴ技!』
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