| 2011年07月04日(月) |
坂井克之『心の脳科学』 |
『心の脳科学』
海馬切除による前行性健忘。(p108-109)
「脳活動する、八秒たってからわれ思う。」(p151)
「遺伝子では人生は決まりません。人生を決めるのはあなたです。でもひょっとすると、どのような人生が向いているかを決めているのは遺伝子かもしれません。向き不向きと幸せは別物ですが。」(p198)
「脳科学の現実はできるだけ厳密な実験設定のもと、限られた状況ではあるけれども、そこに間違いのできるだけ少ない真実を見出そうとする地道な努力の過程です。そこから得られたものを即座にいわゆる『脳科学者』の処方箋といった形で利用するにはまだまだ距離があります。」(p257)
「私は完成された科学者ではなく、科学を志向する研究者です。」(p278)
「そして『わたし』と『脳』について少しでも考えてもらうとともに、これからますます大量に発信されるであろう脳と心についての研究成果に対して、これをそのまま受け入れるのではなく、少しでも自分で考え、判断していただければ幸いです。」(あとがきp279)
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