| 2011年06月01日(水) |
エルコノン・ゴールドバーグ 『脳を支配する前頭葉』★★★★☆ |
 エルコノン・ゴールドバーグ 『脳を支配する前頭葉』
心に残ったところ。
ブローカとウェルニッケが左半球の障害が言語能力を著しく損なうことを立証。(p68-69)
ヤコブレフのトルク。(p70)
「中でも、幼い子どもでは右半球の損傷によって後遺症がでる一方、左半球の損傷では比較的少ないという話に引き込まれた。」(p71)
「前頭前野皮質がこのような正解のない意思決定の中核だと考えられるのも、脳の中でその人自身の内部からの入力と外界からの入力が一点に集中するところは前頭前野皮質だけであるからだ。」(p116)
「神経系が進化した私たち人間は、将来の展望である目標をつくることができる。その後、目標に向かって行動する。ただし、行動を持続させるには、将来を思い描いた心像(心の中に思い浮かべた像、イメージ)が記憶の一部になる必要がある。こうして『将来の記憶』が形成される。」(p157)
眼窩前頭皮質、前帯状皮質、扁桃体。(p184)
「一般の人たちの知識が深まれば、脳損傷の中でもいちばん人を荒廃させるもの、すなわち、前頭葉損傷に対して人々が抱く、ときに残酷な無神経さを是正することもできるに違いない。」(p205)
注意欠陥障害と懐中電灯。(p222) 舞台が大脳半球後部領域。前頭前野皮質が行為者。懐中電灯そのものは、腹側脳幹の神経核。
「注意欠陥障害の『注意欠陥』は選択的である場合が多い。」(p225)
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