| 2011年05月01日(日) |
さいとうみどり、池田陽子 『ピアノがうまくなる子、ならない子』★★★★☆ |
 さいとうみどり、池田陽子 『ピアノがうまくなる子、ならない子』
心に残ったところ。
「家族が一家で楽器や音楽を楽しむ時間を持つことで、音楽の楽しさを知ることができ、知らず知らずのうちに音楽の力がついていくのではないでしょうか。」(p47)
私が育った家になかったのはこれだ。 だから「音楽」にならず、「音が苦」または「音学」にしかなりえなかった。 自分自身で音楽を感じる感性もなかったなぁ。
ピアノで習う、とピアノを習う。 「この両方の『習う』がピアノのレッスンに含まれていなくては、本当の意味での音楽教育とはいえません。」(p85)
「ピアノを『教える』『習う』というのは、単にピアノを弾けるように『する』『なる』というものではありません。音楽の素晴らしさや弾くことの楽しさを味わい、また、困難なレッスンをともに考え克服していく力をつけていくことも含むのです。 ですから先生には『先生としての力』が必要になってきます。先生には生徒たち一人ひとりの持っている能力を引き出し、それを伸ばしてあげようとする意欲も必要になってくるのです。」(p121)
ティーチだけではなく、エデュケイトすること。
ピアノ以外にもいえること。 指導者と生徒の関係だけではなく、親子関係、ビジネスの関係、でも同じことがいえると思います。
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