| 2011年03月03日(木) |
金澤 治 『よくわかる!LD(学習障害)とADHD(注意欠陥多動性障害)の正しい理解と最新知識』★★★☆☆ |
 金澤 治 『よくわかる!LD(学習障害)とADHD(注意欠陥多動性障害)の正しい理解と最新知識』
メモ。
利き手と優位脳。
断層写真で確認。 「ほとんどの人の左側の大脳半球が、右側よりわずかに大きい」(p64)
「ある特殊な検査をすると、ほとんどの人が、左半球に言語中枢があることがわかります。」(p64)
「何にでも『例外』はあり、数パーセントの人が『左利き』になります。しかし、左利きの七〇パーセントでは、やはり左脳優位になっています。残りの一五パーセントでは両脳とも優位になります。」(p65)
「LDもADHDも、共に(軽度)発達障害という、生まれつきの中枢神経(脳)の発達の『歪み・偏り・遅れ』などが原因となるものに含まれます。発達障害について、もっと大ざっぱにいうとすれば、能力の部分的な『幼さ』が残っていて、健常児(定型発達児)と比較すると部分的な『ズレ』があるということ。」(p68)
そのために、学習や行動の面で不都合、不具合が出てくると。
衝動性や注意力を司る部分にズレがあると、ADHD。 認知、思考、表出の面でズレがあると、LD。
「認識がまったくないと、とかく、怠け者、わがまま、自己中心的、乱暴者、躾の悪さ、などがすぐに考えられがちです。」(p69)
「まず大事なのは、LDやADHDという本人がいくらがんばっても当面いかんともし難い発達障害が存在し、本人が一番困っているということを認識することです。」(p73)
共感し、認め、受け入れる。居場所をつくる。 それができるキーパーソンの存在も重要。
「自閉症スペクトラム障害の持つ、共通した基本的な特性は、社会的交流、社会的コミュニケーション、社会的イマジネーションの三領域の障害があるということです。」(p85)
「本人を矯正するのではなく、子どもを取り巻く周囲の対応をその子の特性に合わせていくのです。これを環境調整法といいます。」(p103)
「ADHDの特徴 口頭での指示に従えない」(p159) 「ADHDの特徴 約束が守れない」(p162)
忘れ物をなくすには、試行錯誤と工夫。
「ADHDの特徴 課題の間違いが多い」(p168)
原因と対策。
知識を深めるのに役立った本でした。ありがとうございました。
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