| 2010年07月28日(水) |
菅野 結希『なんで片付けられないんだ?』★★★☆☆ |
 『なんで片付けられないんだ?』 菅野 結希 インデックス・コミュニケーションズ
心に残ったところ。
「ひとつの仕事は『準備+実行+後片付け』の3つの要素でなりたっています。最後まで終わらせることで、何もない状態にして、新たに始まりを迎えます。『片づけ』とは0(ゼロ)を迎えるための『準備』である、と言うことができるでしょう。」(p37)
「必要なのは、『あ、これいいな』と思える感性。いいものをたくさん見ていると、そのうち目も肥えてきます。『おっ』と思えるアンテナを、伸ばせるようにしましょう。」(p49)
「後片付けをサボって次の日を迎えると、前日の遅れを取り戻すところから始めることになります。スタートラインは過去へさかのぼり、マイナスの位置にあります。」(p101)
「『今、やりたいこと』を始めるために、『昨日のこと』から始めなくてはならない。これではいつまでたっても『今』に集中することができません。」(p101)
「最後まで終らせなくてはならないのは、目に見えるものだけではないのです。」(p101)
気持ちの整理も、都度。 残らぬように、残さぬように。
いただきものについて。 「ものでいただいたら、その『気持ち』を感謝していただく。冷たく聞こえるかもしれませんが、どこかで割り切らないとものはふえ続けます。」(p102)
ストックについて。 「最初から必要な分しかなければ勘違いも起きません。」(p103)
片づけのお手本をイメージして、その人だったらどうするか、考えてみるのも一つの方法。視点を変えてみることで、気付くことがあるはず。
難しいと感じてしまった時は、楽しいと思ってみたり、ゲームと思い込むもよし。 すべては自分次第。
ゴールを描くと同時にプロセスも書き出してみる。
「やり始めたら最後まで終らせる」(p130)
「自分が一度にできる量を把握する」(p134)
「『あとで』と先送りして、たまったものが、『やることリスト』の中身です。 『今』できないことは、全部が『あと』でやること。やることリストの中身とは、未来のことのように見えて、すべてが先送りの結果でもあります。」(p142)
!!!
「『あとで』を繰り返し続けると、やりたいことすら『後回し』になって、『やらねば』に変化していきます。」(p142)
あとがきにもはっとさせられました。 片づかないように片づけていた著者。 片づけた先の「何もない状態」が怖かったから。
自分にとってのゴールを見つけることが大事。
自分はどう生きたいのか?
そこから。
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