| 2008年02月07日(木) |
西村 玲子『玲子さんの一日をていねいに暮らしたい』★★★☆☆ |
 『玲子さんの一日をていねいに暮らしたい』 西村 玲子 立風書房 (1999/02)
心に残ったところ。
「ていねいに暮らすことは自分を知ることである。雑な暮らしでは決して自分が見えてこない。逆にいえば、自分を大切にすればていねえいに暮らせるということになる。」(p19)
「忙しいわりにはダラダラと生活しがち、そんな自分を反省しつつ、何とか方法を講じようと考えた。膨大な日常の雑事と仕事の時間の中から、そんな流れるような時間の中から、ほんの少しだけピリオドのような時間を抜き取る。その時間は貯金のように、いつかきっちりとした形で利息が付いて返ってくる、と楽しみにしている。」
そのピリオドタイムとして、フランス語の単語を一つだけ覚える、毎日一通手紙や葉書を書いて出す、どこかをお片づけをあげています。
これを続けることで、いつのまにかフランス語の幅を広げることができ、友情を保つことができ、おうちがピカピカになると。なったと。
毎日無理せずちょっと、が「いつのまにか」の秘訣のようです。
「やってみて判明したのは、二か月も経てばそれが自分の日常となり、習慣化しているということ。」(p39)
これが苦にならなくなった著者はさらにもう少し貯蓄額をアップしようとします。
切りのいいところまで本を読む、雑誌を一冊スクラップして捨てる、何か買ったら何か捨てる。
少しずつ、できたらいいなということを、無理なく楽しみながらすることで生活のリズムを整える。
同じ暮らすなら楽しく。 手抜きをしないで丁寧に暮らすのは難しいことでもあるけれど、習慣にしてしまえば大丈夫、という著者の言葉は心にすうっと入ってきます。
「心への栄養」の段では、目に見えない心や五感を喜ばせることに注力したいと語ります。
木陰で感じる心地よい涼風、緑の中の木漏れ日、風に揺れる木の葉の音、コンサートでの心洗われる演奏、優しいリネンの肌触り。 そういったものはお金もかかってしまったりするけれど、
「それでも心の栄養は、ものと違ってあふれない。以前は『残らないものにお金を遣うのなんて、もったいない』という考え方の日とがけっこういたように思う。今は違う。形はなくてもそのときどきの感動は、しっかりと身についているはず。」(p44-45)
そういった豊かさに気づける自分でいたい。
そういった豊かさを自分の中に持ちたい。
物もお金もないけれど、豊かな人生送れて幸せだったーと、最期に思えるように。
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