| 2007年10月26日(金) |
金子 由紀子『ちょこっと和のある暮らしがなんだかとてもワクワクする!―和のアイテムをさりげなく日常にプラスする方法』 |
 『ちょこっと和のある暮らしがなんだかとてもワクワクする!―和のアイテムをさりげなく日常にプラスする方法』 金子 由紀子 すばる舎 (2006/09)
心に残ったところ。
「風呂敷と手ぬぐいを使いこなすことは、和の生活技術を取り戻す、手に入れることでもある。『包む』『結ぶ』『縛る』といった、私たちの先祖が当然のように知っていた多くの知恵の蓄積を、この二枚の布が私たちに教えてくれる。 少ないものを、愛着をもって大切に使い、使い倒して使い切る。そんな和の生活を、この二枚から始めませんか。」(p34)
「和テイストのインテリアがなんだかとても居心地いい」の第二章、山野草や苔玉を手に入れてみよう、と提案された項目。
「大切なのは、そんな植物を毎日眺め、手入れする時間、ふっと肩の力を抜く時間を持つことなのだから。」(p88)
和の道具は効率がいいとはいえないが、そのちまちました手間を楽しい時間に変えよう(洗濯しながら子どもたちにシャボン玉遊びさせる、とか)、という提案には心のゆとりがなくなってる自分に気づかされました。
気持ちを伝えあうことはとても大切。 それには「ひらがな言葉」を大切にすることだと著者は言います。
ひらがな言葉とは、漢語に対する、和語。渡来したのではなくもともと日本にあった自分たちの根幹をなす言葉。
ロンリーじゃなくて、さみしい。 ハッピーじゃなくて、うれしい。
「ひらがな言葉には、頭でわかるのではなく心に沁み通る、やわらなかな浸透力がある。 そんなひらがな言葉をたくさん、心に貯金したい。頭ではなく心に言葉を蓄えることは、人の気持ちを理解し、自分の気持ちを伝えるために、とても役立つからだ。」(p162)
5章「和がテーマの遊びがなんだかとてもワクワクする」では年中行事を楽しんでみようと提案。
しきたり通りにしなきゃ、と思うと苦しくなってしまうから、自分流で。
「これを『面倒くさい』と思うか、ワクワクするか。そこに、無味乾燥な毎日を変えるカギがあると思う。」(p178)
歌舞伎や和風旅館にお泊まり、宿坊、銭湯と提案される和のイベントの一つに書道もありました。 子どもと一緒に御稽古に通っている自分にはちょっと嬉しい。
「だから、筆をとるときには、なるべく自分で硯を使って墨を磨りたい。書の大きな魅力のひとつは、あの墨を磨る悠長な時間と、独特の香りなのだ。」(p190)
今は磨らずにボトルからどぽどぽ出しているけれど、高校時代書写の時間に磨っていたあの時間は確かに、豊かさやゆったりした時間の流れを感じられて、今でもいい思い出になっています。
きっとそういうことが大切。
「私たちの今の暮らしから失われてしまった『何ごとかを準備する時間』が、この墨を磨る時間にはあるのだと思う。」(p190)
きものを着るにも半襟をつけたり外したり(ほとんどしないけど)。 着る前には必要な道具を並べておくとか。
めんどくさい。けれど、それだから感じられる時間、ゆとり、落ち着き。
和というのはそこが一番の魅力かもしれない。
自分なりのちょこっと和のある暮らし(筆ペンで和の手紙を始めてみました)を少しずつ取り入れて、豊かな時間を持てるようになっていきたい。
『ちょこっと和のある暮らしがなんだかとてもワクワクする!―和のアイテムをさりげなく日常にプラスする方法』
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