| 2005年08月17日(水) |
高野 和明『K・Nの悲劇』★★★☆☆ |
高野 和明 講談社 (2003/02)
おすすめ度の平均:   この本、結構怖いです!  拍子抜け  何でも書ける高野和明
出版社/著者からの内容紹介 男女の問題。性の迷宮。 生命の神秘。乗り移られる恐怖(ホラー)。 心の中の別の人。
『13階段』の著書が描く、戦慄に満ちた愛の物語。
夏樹果波は、幸福の絶頂にいた。 仕事で成功した夫、高層マンションでの新しい生活。 ところがそんな矢先、子供を身ごもった。予期せぬ妊娠だった。 中絶という苦渋の選択をした瞬間から、果波の精神に異変が起こり始める。精神の病か、それとも死霊の憑依なのか。 科学と心霊の狭間で、夫と精神科医が治療に乗り出すが、二人の前には想像を絶する事態が待ち受けていた――。
ホラーを超えた未曾有の衝撃!恐怖小説は新たな次元に突入した! 血も凍る温もりを、あなたのもとへ。
…というわけで、『13階段』の面白さに続いて楽しませてもらおうと読んでみた1冊。
プロローグから重苦しい雰囲気に包まれる。 小学生の女の子が二人、人気のない神社に忍び込み、猫の出産、胎盤排出を見る。 当時の記憶は忘れたかのように思えたが…。
ホラーのようで、ミステリーのようで、読者次第でもあるところがたまらない。 読んだ者同士、「あれは説明できる?」と議論できるのも楽しい。
読みやすくて、分かりやすくて、面白い。 ベタ褒めですけど、今の所はポイント高いです、高野和明さん。 一気に読めます。というか、続きが気になってやめられない。
『グレイヴディッガー』の方がドキドキハラハラだったけれど、最後までどうなるかわからないところがどちらも楽しめました。まぁこっちの方はオチが読めたというか、「そうするしかないよね」といった感じでしたが。
前置胎盤になりそこねた私としては、早期胎盤剥離とか妊娠中毒とかいうキーワードが懐かしく思い出されました。
年間35万件もの中絶の事実も、子どもを授からないヨメへの仕打ちも、現実なだけに痛ましい。
それでも、最後はほっとできたお話でした。
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