青の階

2004年12月10日(金) 不思議の国

一度で見足りなかったので、もう一度京都で「痕跡」展を見てきました。
作家名を勘違いして見ていたところに気付いたり
プロフィール・製作傾向を読む時間もあり、
今度こそ満足ゆくまで見ることができました。
わたしが気に入ったのは3階の展示群で、
前回も気になったアブラモヴィッチ、
そして新たにアナ・メンディエッタなどの作品が興味深かったです。
最近はああいう暴力的な作品に惹かれています。
そこには作家の怒りや悲しみや憤りや、
とにかく強い感情が渦巻いていて、
感情がじかに作品から立ち上っているような気がするから。
ちなみに会場で皆が長時間立ち止まって見ている作品No.1は
村上三郎の紙破りのパフォーマンスを写したビデオでした。
わたしも見入ってしまった。
パフォーマンス自体も面白いんだけれど、それ以上にそこには
なんだか不思議な村上ワールドが繰り広げられていました。

ところで前回は知人の車で行ったのですが、今回は一人、
深刻な方向音痴のわたしは駅からほぼ一本道なのにもかかわらず
念のため地図を印刷して持って行きました。
…が、やっぱり迷った。
川沿いに歩いて行くと着く予定だったんですが
川を反対方向に歩いていました…。

夜帰宅した後はTVで千と千尋。
ハク…!
あああすてきだ。
朝、ハクと千尋がざざざざざっと花の間を縫って走るシーン、
ハクがおにぎりを食べさせてあげるシーンあたりが好きです。
もちろん水上電車のシーンも、段々暮れてゆく空と水の色が
とても静かで綺麗で好き。


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si-la [MAIL] [PHOTO DIARY]