経る時・・・

もくじかこみらい

日が経ちました。「経る時・・・。」を書き始めて 日目です。


2004年09月13日(月) 人生が変わったのは間違いない。

去年の今日。自分の人生に、大きな転機が訪れた。

8月に、おくさま(彼女と表記)から、「息抜きに来ませんか?」とのメールが来た。
夏休みも取っていなかったこともあるし、久しく会っていなかったし、
何より、彼女のメールを見て、心配事を抱えているようだったので、
様子を見に行くつもりだった。

今思えば、何らかのアクションが有っておかしくないのだが、
彼女が心配で・・・。そして、彼女に会えるのが嬉しくて。

朝、家を出る時に、母に「結婚を申し込まれたらどうするの?」と問われたのだが、
「そういうことで行くんじゃない」と即答しているから、友人としての気持ちが
勝っていたのだろう。

でも、心の片隅にあったのは、もし、恋愛感情を向ければ、もしもの場合、
また、失ってしまうような気がしていたんだろう。

恋をした友人を失って、苦しんでいる最中だったし、まして、彼女は、僕にとっては
「心友」で、もし失ったらと、怖くて、恋愛感情は、持ちたくなかったのだ。

そして、もし失うことになれば、その痛みに耐えられる訳が無く。
そう、前回とは比較にならないほど・・・。そこから、立ち直ることは難しいだろう。

「もう、大丈夫」「過去のこと」と日記には書いてみても、過去を断ち切れずに
1年以上も苦しんでいた頃だ。正直、恋愛まで恐くなっていた。

一昨年の6/2の日記にも書いているけれど、僕にとっては、
とても大切な人だったから、失うのが怖かった。


でも、一年経った今。隣にいるのは、紛れもなく彼女だし、彼女と人生を
共にするとは思ってもいなかった。

長いようで短かった1年。そして今、夫婦として、共に居る。

「不思議だ」と、未だ、言っている僕におくさまは呆れているけれど、
一年前まで、絶望のどん底にいたということは、紛れもない事実だし、
今、こうして、日々日常を、おくさまと過ごすのは、僕が望んだことだ。

いろいろ、お互いの環境もあり、僕は彼女のことは諦めていたのだが・・・。
赤い糸の先は、彼女が居たらしい・・・。糸ではなくて、電話線とか、
LANケーブルだと思われるが(笑)


でも、未だに、結婚して良かったのか、自問自答する時もある。
彼女の人生を犠牲にしてしまったような気がして・・・。
自分の置かれた状況を考えると、そう思わずにはいられない。

考えまいと思っても、いつも心の底ではその気持ちがある。

自分が頑張るしかないんだけれどね・・・。
おくさまがいるから、張り合いも、責任もあるし。
そして、頑張り甲斐も有る・・・。

一年前を振り返れば、とても不思議な今日この頃だけれど、
少なくとも、どうやって人生を終わらせるか考えていた頃よりは、
とても、幸せではある・・・。

一緒に住んでみて、判ったんだけれど、割れ鍋に綴じ蓋というか、
こんなに合う人もなかなか居ないかもしれないねぇ・・・。



そして、もう、過去のことを考えることすら、無価値なことと、思う今日この頃。

まあ、悪夢だったんだろうな・・・。僕の人生的には・・・。


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