経る時・・・
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日が経ちました。「経る時・・・。」を書き始めて
日目です。
障害は多い
Sさんが不安になるのも仕方ないといえば仕方ない。
頭ではわかっていても、不安だろう。
知らない世界のこと。果たして、僕についていけるかという不安。
もう、気持ちだけで突っ走れる年齢ではない。 「結婚」の二文字が、絶えず、のしかかる。 まして、お互い、兄弟・姉妹の長男・長女である
僕の会社のこと。倒産騒ぎに巻き込まれたり、現在も大変厳しい状況。 私財提供しているから、結婚資金など、夢、また夢。 潰れるといいながら、父が他界して、3年半走ってきた。
最近、知り合いの会社が潰れた。やはり、お父上が昨年他界されたのだが、 10ヶ月持たなかった。大体、先代が他界すると信用が縮小してこうなるのだ。 しかも行方不明である。同年代で、こういうパターンは多い。
まして、いきなり、任されたりすれば、銀行の評価もゼロに等しい。
僕は偶然にも、社長業や営業に従事していたわけではなく、工場の現場で 仕事をしていた。だから、仕事がわかる。偶然にも、商業科の高校に行き、 商科の大学に進学している。仕事の動きや、お金の動きが見えるのだ。
でも、苦しかった。父親が死んで、すぐに取引先が倒産・夜逃げ。 1億単位の負債がのしかかる。(今は1/5まで減った)
気の休まるときはなかった。まして、国税庁とのやりとりや、破産管財人との やりとりなど、未経験のことばかり。 まるで、針の穴を通すような確率での道を偶然にも、うまくわたれた。 『幸運だった』『人に恵まれた』と言うこともある。
だが、この先も、茨の道だろう。
僕は半ば、結婚や、女性とつき合うことをあきらめていた。 相手の人生まで、犠牲にしてしまうような気がして。
でも、好きな人ができた。悩んだ。苦しんだ。
でも、Sさんのためならがんばれる、支えてくれなんていわない。 僕に笑顔を向けてくれることが支え。
Sさんも、「私の母親は、ふつうのサラリーマンの家に嫁いでほしかった だろうなぁ」と言っていたが、確かに、その方が、安定しているし、気苦労も ないだろう。(最近は安穏ともしていられないが)だとしたら、国家公務員が、 理想の相手になっちゃうね・・・。
Sさんは、僕に回り道をさせているのかも?と言っていたが、それは、 僕も同じこと。
考えてはいけないのかもしれないが、大手銀行の秘書ならば、引く手あまた だろう。事実、アタックは多いらしい。僕なんかでいいのか?
でも、お互い、相手の内面、心を見て選んだのだ。 だから、Sさんも、悩んでいるんだろう。
「好きだけど、愛しているけど、支えていける自信がない」 Sさんは、こう言ったけれど、仕事面でのことは今のところ、 自分だけで、何とかできる。
障害は多い。でも、二人で一つずつ、解決していこうと思う。
今までだって、トラブルを二人して乗り越えてきたのだから・・・。
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