経る時・・・

もくじかこみらい

日が経ちました。「経る時・・・。」を書き始めて 日目です。


2002年02月21日(木) 不安・・・。

障害は多い

Sさんが不安になるのも仕方ないといえば仕方ない。

頭ではわかっていても、不安だろう。

知らない世界のこと。果たして、僕についていけるかという不安。

もう、気持ちだけで突っ走れる年齢ではない。
「結婚」の二文字が、絶えず、のしかかる。
まして、お互い、兄弟・姉妹の長男・長女である


僕の会社のこと。倒産騒ぎに巻き込まれたり、現在も大変厳しい状況。
私財提供しているから、結婚資金など、夢、また夢。
潰れるといいながら、父が他界して、3年半走ってきた。

最近、知り合いの会社が潰れた。やはり、お父上が昨年他界されたのだが、
10ヶ月持たなかった。大体、先代が他界すると信用が縮小してこうなるのだ。
しかも行方不明である。同年代で、こういうパターンは多い。

まして、いきなり、任されたりすれば、銀行の評価もゼロに等しい。

僕は偶然にも、社長業や営業に従事していたわけではなく、工場の現場で
仕事をしていた。だから、仕事がわかる。偶然にも、商業科の高校に行き、
商科の大学に進学している。仕事の動きや、お金の動きが見えるのだ。

でも、苦しかった。父親が死んで、すぐに取引先が倒産・夜逃げ。
1億単位の負債がのしかかる。(今は1/5まで減った)

気の休まるときはなかった。まして、国税庁とのやりとりや、破産管財人との
やりとりなど、未経験のことばかり。
まるで、針の穴を通すような確率での道を偶然にも、うまくわたれた。
『幸運だった』『人に恵まれた』と言うこともある。

だが、この先も、茨の道だろう。

僕は半ば、結婚や、女性とつき合うことをあきらめていた。
相手の人生まで、犠牲にしてしまうような気がして。

でも、好きな人ができた。悩んだ。苦しんだ。

でも、Sさんのためならがんばれる、支えてくれなんていわない。
僕に笑顔を向けてくれることが支え。

Sさんも、「私の母親は、ふつうのサラリーマンの家に嫁いでほしかった
だろうなぁ」と言っていたが、確かに、その方が、安定しているし、気苦労も
ないだろう。(最近は安穏ともしていられないが)だとしたら、国家公務員が、
理想の相手になっちゃうね・・・。

Sさんは、僕に回り道をさせているのかも?と言っていたが、それは、
僕も同じこと。

考えてはいけないのかもしれないが、大手銀行の秘書ならば、引く手あまた
だろう。事実、アタックは多いらしい。僕なんかでいいのか?

でも、お互い、相手の内面、心を見て選んだのだ。
だから、Sさんも、悩んでいるんだろう。

「好きだけど、愛しているけど、支えていける自信がない」
Sさんは、こう言ったけれど、仕事面でのことは今のところ、
自分だけで、何とかできる。

障害は多い。でも、二人で一つずつ、解決していこうと思う。

今までだって、トラブルを二人して乗り越えてきたのだから・・・。


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