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| 2011年10月12日(水) ■ |
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| 文具道番外編 近所の文具店にて |
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うちから自転車で7分くらい、県道沿いにそういえば ちっちゃい文具店があったよなあと、思い出して行ってみました。 駅から少し離れているし、うちの最寄は隣駅なので、頻繁に通る道ではありません。 肉屋の並びに、その小さな店は、まだあったのでした。
昭和のまま忘れられたような懐かしさ。 店頭には少し色あせた古いノート類が激安で売られてます。 ヤングコクヨのノート4冊100円とか(まさに昭和モノ)。 いったいどうやって経営が成り立っているのでしょう……。
お店に入ってみると、人のよさそうなおばさんが 「何かお探しですか?」 私は、じっくり見て行きたいので正直に言いました。 「色の芯のシャープペンを探しているんです。 蛍光色の芯が入っているんですが廃番になっちゃって、 小さなお店ならまだ置いてるんじゃないかと思って。」
買うものがはっきりしていない面倒な客です。すみません。 しかしおばさんは「そういうお客さん大歓迎ですよ」と笑ってくださいました。
色芯シャープではピアニシモが置いてあり(これも廃番)、 私の目当てのティーチーズチェッカーはありませんでした。 他の商品では、古い文具ばかりでなく 比較的最近の文具や、キャラクターのものも並んでいます。
漫画周辺の細密消しゴムやカッター、水色シャープなどはなさそう。 修羅場の時に緊急確保できるお店だったら良かったんだけど…。
ふと思いついて、きいてみました。 「つけペンはありますか?」 「ありますよ。えーっと、いろいろあるのね。ちょっと待ってね」
実は、私にはペン先だけは膨大なストックがあります。 ゼブラのGペンと丸ペンだけでも、数年は困らないので、いま買う必要はないのですが……。 でも、この店にはちゃんとあったんです。 ストックがなかったとしても、わざわざ電車に乗らなくても、 ここに来ればよいことがわかりました。 しかし、「古い店なら、もしかしたら…」という、 私のもうひとつの淡い期待には、見事なホームランが返ってきたのです!
「鉄道ペンっていうのもあるのよ」
おばさんの持ってきたペン先箱の中には、 ゼブラのG、丸ペン、さじペン(120)のほか、 ゼブラ水色紙箱入りスクールペン(たぶんニューム)、 薄緑の紙箱(たぶんクローム)、 ゼブラ紙箱入り日文ペン、 4分の1グロス小箱入りニッコー鉄道ペン、
そして…あやしげな簡素な紙箱の中に、 ミカドペンのファルコンとラテンニストペンとスクールペンが!!! 紙箱からバラ売りしてるのですから驚きです。 この店はいったい、いつからあるのでしょうか。 Gペンは一本60円で売っていました。
鉄道ペンは、先が二股に分かれた、平行2本線を描くためのペン先。 日文ペンはゼブラ製の日本字ペン。 ファルコンペンはかぶらより弾力があるとされ、 手塚治虫も愛用していたペン先。 ラテンニストペンは、タチカワのサイトの沿革のページに 「ラテンペン」と載っている形。
もう好きな人ならよだれ垂らしそうな掘り出し物だと思うのですが… 私はミカドのペンを箱買いしました。 「あら、どうしましょう。何本…?」 おばさんと手分けして数十本かぞえ、Gペンの価格を参考に 一本60円のお値段から2割引いてくださいました。ラッキー!
というわけで、まだあのお店に鉄道ペンと日文ペンと ニュームのスクールが眠っています。 誰か、買いに行かないかな〜。 わたしもまた行ってこよう。 安いノートと、コクヨの「はこでん」(これも発売終了)を買いに。
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