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2009年01月09日(金)
第一線

年賀状を出していなくて申し訳ありません。
そのうち、必ず……!

さて。
少年マンガ、少女マンガの漫画家というのは、売れるのも大変ですが「そこで描きつづけていく」ことはもっともっと大変です。10年20年と経つうちに、作家は活躍の場所を、対象年齢高めの雑誌に移していくのが普通です。少年誌→青年誌、少女誌→ヤングレディス誌というふうにシフトするのです。
けれど、中には他へ移らずに、同じ雑誌で描き続けていけるスゴい人もいます
ね。『週刊少年サンデー』のベテランが思い浮かびます。

では、少女マンガではどうでしょうか。あくまで10代の女の子をターゲットにした雑誌を思い描いてみます……ベテランが多い「メロディ」「フラワーズ」などの新雑誌は対象から外します。「クッキー」は……「ぶ〜け」と別雑誌と考えます。そうすると、長年やっているのは秋田書店の某ベテラン作家陣なのでしょうが、作品はロングランなので、実質は「10代が対象」ではない気がしますね。

そうすると。
現段階で、いちば〜ん、息の長い少女誌第一線の作家は。
誰!?

「いくえみ稜さん!」
と叫びたいところなんですが、あの方も、主な執筆の場を「別冊マーガレット」から「クッキー」に移していました。1月号の「別マ」には戻ってきていましたが、今もコンスタントに同じ場所で描いている、という条件からは外れそうです。


そうすると。
誰だと思います?

私は、あの人だと思うなぁ………

















ヒント?
「学生の領分」




















解りましたかね?古いヒントですが。

なかじ有紀さんです。




彼女こそは『LaLa』本誌で唯一、四半世紀もの間、数々の連載作品を今も載せ続けている少女漫画家です。他のベテランはみんな「メロディ」その他に移ってしまい、樹なつみさんも、1〜2年前に本誌から青年誌へ足場を移しました。なかじさんも、先日「ZIG★ZAG」の連載が終了、シリーズ読切の「HEAVENカンパニー」の最終作が今発売中の2月号掲載という流れだったので、私は「もしかして、これで本誌引退なんだろうか?」とちょっと心配になったのです。
しかし、2月号の読切の最後の予告によれば、春頃には本誌でまた新連載が始まる模様で、ホッと胸をなでおろしました。
だって、壮大なスケールのSFや歴史やファンタジーの大長編!とかじゃないんですよ!いつだって少女漫画の王道。等身大の学生達の、ピュアな青春ラブストーリー。そんな作品ばかりを、現在まで四半世紀、ひとつの少女漫画雑誌月刊本誌で連載して活躍中……こんな漫画家、他の少女誌にだって、いません!!!!!!!!!これだけで物凄いことだと思うんですよ!
もうね、あんまり有名じゃなくたって、パッとしなくたって、だいたい雑誌の後半の方に載ってるんだって、全然OK。ぜひぜひこれからも、『LaLa』で描き続けて欲しいものです。