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2007年03月29日(木)
遺伝子

早いなあ。
もう4年になるのか。
今日は風邪っぴきで、お墓参りにも行けなくて残念。
ごめんね千葉さん。

この4年、私は何をしてこれたのかな。
ちょっとしか進めてないな。
もっと頑張らなくちゃ。


考えてみれば、千葉さんこそが「ティーンズラブ」という
マンガのジャンルを切り拓いた人ではなかっただろうか?
かつて、宙出版の『恋愛白書』は、
OLや主婦が主人公とした「レディースコミック」だった。
あの雑誌に、大学生の、等身大の恋愛ドラマを描いたのは、
ものすごい冒険だったと思うのだ。
ドロドロした情念ではなく、「青春」を持ちこんだのだ。

女子大生が主人公の作品「ミス・ブランニューデイ」の制作を、
私は少しだけお手伝いさせてもらった。
女性向Hコミックを塗り替えていった出来事に、わずかでも
立ち会えたことが、大事な意味をもっている。今はそう思う。

数年後、そのジャンルで漫画を描くようになった私は
「エロが描きたいわけじゃないのに!」と嘆いたりもするんだけど、
それでも描きつづけ、男性向けの単行本にまでなってしまったのは、
育ててくれた千葉さんの遺伝子のせいなのかな。
そうだったらいいな。

あの人から受け継いだものを、この先
エロじゃない方向にも広く枝葉を伸ばすように、育てていけたらいいな。